AI活用

SNS投稿をAIで週5本作成する手順|企画・文章・リール台本を効率化

SNS投稿をAIで週5本作成する手順 - 人手不足でもできる中小企業のSNSマーケティング - 株式会社BoostX

「SNSを更新しなきゃいけないのはわかっている。でも人がいない、時間がない」——中小企業のマーケティング担当者であれば、この悩みに心当たりがあるはずです。

週1本の投稿すら難しい状況で、競合は毎日のようにSNSで発信している。焦りだけが募る日々を過ごしていませんか。

結論から言えば、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを正しく使えば、週5本のSNS投稿を1人で回すことは十分に可能です。ただし「正しく使えば」という条件付きです。AIにただ「投稿案を出して」と丸投げしても、どこかで見たようなありきたりな内容しか出てきません。

本記事では、生成AI顧問として中小企業のAI活用を支援してきた立場から、企画出し・文章作成・リール台本作成の具体的な手順とプロンプト設計のコツを解説します。


目次

  1. SNS投稿のAI活用とは|中小企業が今すぐ始めるべき理由
  2. └ 1-1. 人手不足時代のSNSマーケティング課題
  3. └ 1-2. 生成AIで変わるSNS運用の常識
  4. AIでSNS投稿を週5本作成する具体的手順
  5. └ 2-1. 月曜日:コンテキスト情報を整理する
  6. └ 2-2. 企画出し:ChatGPT・Geminiで週5本分のネタを生成する
  7. └ 2-3. 文章・リール台本を仕上げる
  8. 成果を分けるプロンプト設計|コンテキストが全て
  9. └ 3-1. プロンプトに入れるべき5つの要素
  10. └ 3-2. 競合分析×異業種転用で差別化する方法
  11. AIでSNS投稿を作る際の失敗パターンと回避策
  12. └ 4-1. ありきたりな投稿になる根本原因
  13. └ 4-2. ブランド毀損を防ぐ最終チェック
  14. 外注・内製・AI活用のコスト比較
  15. よくある質問
  16. まとめ

SNS投稿のAI活用とは|中小企業が今すぐ始めるべき理由

【結論】SNS投稿のAI活用とは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIを企画・文章作成・台本作成に組み込み、少人数でも高頻度な発信を実現する手法である。

人手不足時代のSNSマーケティング課題

中小企業のSNS運用における最大の壁は「人手不足」です。マーケティング専任者がいない企業では、営業担当や事務スタッフが「片手間」で投稿を作っているケースが大半でしょう。

SNS投稿を1本作成するために必要な工程は、企画の立案、文章の作成、画像やリール素材の準備、ハッシュタグの選定、投稿スケジュールの管理と多岐にわたります。これを本業の合間にこなすのは現実的ではありません。結果として「月に数本投稿して放置」「アカウントだけ作って更新停止」という状態に陥ります。

しかしSNSの更新を止めることは、見込み顧客との接点を失うことを意味します。競合がSNSで毎日発信しているなかで、自社の存在が埋もれていく。この機会損失は、目に見えないからこそ深刻です。

生成AIで変わるSNS運用の常識

生成AI(Generative AI)とは、テキスト・画像・動画などのコンテンツを自動生成できるAI技術の総称です。代表的なツールにOpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、AnthropicのClaudeなどがあります。

これらのツールをSNS運用に組み込むことで、企画出しの時間は従来の5分の1以下に短縮できます。たとえば「来週のリール企画を5本出して」と指示すれば、数十秒で複数のアイデアが返ってきます。

ただし、ここで重要なのは「AIに丸投げすれば質の高い投稿ができる」わけではないという点です。AIはあくまで道具であり、使い手のコンテキスト設計次第で出力の質が劇的に変わります。この違いが、成果を出せる企業とそうでない企業を分けるポイントです。


AIでSNS投稿を週5本作成する具体的手順

【結論】週5本のSNS投稿は「月曜にコンテキスト整理→企画一括生成→火〜金で仕上げ」の3ステップで実現できる。

月曜日:コンテキスト情報を整理する

週5本の投稿を効率的に作るなら、月曜日にまとめて「仕込み」をするのが現実的です。ここでの仕込みとは、AIに渡すコンテキスト情報の整理を指します。

具体的には、以下の情報をテキストファイルやメモにまとめてください。

コンテキスト項目 具体例
ターゲット層 30〜40代の経営者、BtoB企業の購買担当者
自社の強み・特徴 地域密着で対応が早い、カスタマイズに柔軟
過去に反応が良かった投稿 ビフォーアフターの事例紹介、社員の日常風景
業界特有の事情 繁忙期が3月と9月、法改正の影響がある
自社だけが持つ情報 独自の製造工程、お客様の声、社内のノウハウ
過去の運用実績・業務フロー 「どの要素を押さえて成果を出してきたか」のポイント

この情報整理にかかる時間は30分〜1時間程度です。一度テンプレートを作ってしまえば、毎週の更新は最新トピックの追加だけで済みます。

企画出し:ChatGPT・Geminiで週5本分のネタを生成する

コンテキスト情報がまとまったら、それをプロンプト(AIへの指示文)に組み込んで企画を一括生成します。

たとえばリール(短尺動画)の企画を出す場合、ChatGPTやGeminiに以下のような形で指示します。

プロンプト例(リール企画出し)

あなたはSNSマーケティングの専門家です。以下の情報をもとに、Instagramリールの企画案を5本作成してください。 【ターゲット】30〜40代の中小企業経営者 【自社の強み】○○○○ 【過去に反応が良かった投稿の特徴】○○○○ 【業界の最新トピック】○○○○ 【トーン】親しみやすいが専門性がある 各企画について以下を出力してください: 1. タイトル(15文字以内) 2. 構成(3〜5シーンの流れ) 3. フック(冒頭3秒で視聴者を引きつける要素) 4. 想定する視聴者のアクション

ここでのポイントは、先ほど整理したコンテキスト情報を「○○○○」の部分にしっかり入れることです。この一手間が、ありきたりな企画と「自社ならでは」の企画を分ける決定的な違いになります。

ポイント

ChatGPTはGPTsのカスタム指示機能を、Geminiはgemsを活用すると、毎回コンテキスト情報を入力する手間が省けます。自社のSNS運用に特化した「専用AI」を一度作っておくと、以降の企画出しが格段に効率化されます。

文章・リール台本を仕上げる

企画が決まったら、投稿文やリール台本の作成に移ります。ここでもAIを活用しますが、最終的な仕上げは必ず人間が行うことが重要です。

週5本SNS投稿のワークフロー

1

月曜AM:コンテキスト整理+企画一括生成(約1時間)

自社情報・最新トピックをまとめ、ChatGPT/Geminiで週5本分の企画を生成。使える企画を選定する。

2

月曜PM:文章・台本をAIで下書き(約1時間)

各企画に対して投稿文・リール台本をAIで生成。トーンやハッシュタグも合わせて指示する。

3

火〜金:1日15〜20分で仕上げ+投稿

AIの下書きに自社ならではの表現や具体例を追加し、最終チェックして投稿。素材の撮影・編集もこの時間に。

4

週末:反応分析+翌週への反映

どの投稿の反応が良かったかを確認。その情報を翌週のコンテキスト情報に追加して精度を上げる。

このワークフローであれば、月曜日に約2時間、火〜金は各15〜20分で済みます。週あたりの合計作業時間は約3〜4時間です。従来1本あたり2時間以上かかっていた作業が、大幅に効率化されます。

なお、リール素材の画像生成については、DALL-EやMidjourneyなどのAI画像生成ツールもありますが、現時点では企画や台本作成にAIを使い、素材の撮影・編集は自社で行うほうが品質と効率のバランスが良いと考えています。AIが最も威力を発揮するのは「アイデア出し」と「テキスト作成」の領域です。

あわせて読みたい:生成AI顧問サービスとは?月11万円〜で導入の迷いを成果に変える方法 →


成果を分けるプロンプト設計|コンテキストが全て

【結論】AIの出力品質を決めるのは、プロンプトに組み込む「コンテキスト」の質と量である。自社情報を入れるだけで、ありきたりな企画が自社専用の企画に変わる。

プロンプトに入れるべき5つの要素

プロンプトエンジニアリング(AIへの指示設計)において、SNS投稿の質を左右するのは次の5つのコンテキスト要素です。

要素 内容 入れないとどうなるか
ターゲット層 年齢・役職・悩み・価値観 誰にも刺さらない「万人向け」の投稿になる
自社の強み 他社にない特徴・実績・こだわり 競合と同じ内容の投稿が量産される
反応実績 過去に反応が良かった投稿の特徴 フォロワーの好みと合わない企画が出る
業界事情 季節性・法規制・業界トレンド タイムリーさに欠ける投稿になる
独自情報 自社しか知らないノウハウ・顧客の声 ネット上の一般論と同じ投稿になる

「AIにSNS投稿を作らせて失敗する企業のほぼ全てが、コンテキスト不足という同じ原因に行き着きます。逆に言えば、自社情報をしっかりプロンプトに盛り込むだけで、出力の質は劇的に変わる。これが私が現場で何度も確認してきた事実です」

— 生成AI顧問の視点

競合分析×異業種転用で差別化する方法

AIをSNS運用に活用する大きなメリットの一つが、「新たな視点の獲得」です。自分の頭だけでは出てこないアイデアが、AIとの対話から生まれます。

特に効果的なのが、異業種のバズ要素を自社の業界に転用するアプローチです。たとえば、飲食業界でバズっているリールの構成パターンを製造業のSNSに応用する、美容業界の「ビフォーアフター」形式を自社サービスの成果紹介に使うといった発想です。

具体的には、AIに「飲食業界でInstagramリールが10万再生を超えている企画パターンを5つ挙げてください。それぞれの成功要因を分析してください」と指示し、出てきたパターンを「では、このパターンを○○業界に応用するとしたら、どんな企画が考えられますか?」と展開します。

この方法なら同業他社がやっていない切り口の企画が生まれやすく、フォロワーの目を引くオリジナルなコンテンツになります。動画系のリールだけでなく、テキスト投稿やストーリーズでも同じ手法が使えます。

こうした生成AIを活用したマーケティング戦略について、自社に合ったやり方を一緒に設計したい場合は、生成AIコンサルティングもご活用ください。


AIでSNS投稿を作る際の失敗パターンと回避策

【結論】AI活用の最大の失敗原因はコンテキスト不足による「ありきたり化」。事前チェック体制を整えることでブランド毀損も防げる。

ありきたりな投稿になる根本原因

「AIに投稿を作らせたけど、なんか普通すぎる」——これは中小企業のSNS担当者からよく聞く声です。

この問題の根本原因は明確です。AIにコンテキストを渡していないからです。「Instagramの投稿案を作って」とだけ指示すれば、AIはインターネット上の一般的な情報をもとに、無難な内容を返します。これは当然の結果です。

解決策はシンプルです。前述の5つのコンテキスト要素をプロンプトに盛り込むこと。さらに、過去に自分で作成して成功した事例があれば「どういった要素を押さえて運用してきたのか」というポイントや、具体的な業務フローについても詳細に入れていくと、AIの出力精度は格段に上がります。

注意

AIが生成した文章をそのまま投稿するのは避けてください。生成AIにはハルシネーション(事実と異なる情報を生成する現象)のリスクがあります。特に数値データや業界の規制に関する記述は、必ず人間が事実確認を行ってから投稿しましょう。

ブランド毀損を防ぐ最終チェック

AIを活用する際に最も注意すべきは、ブランドイメージの一貫性です。AIが生成するテキストは、指示の仕方次第でトーンが大きくブレます。

投稿前に確認すべきチェック項目は以下の通りです。

チェック項目 確認ポイント
事実確認 数値・固有名詞・法的表現に誤りはないか
トーンの一貫性 自社のブランドイメージと合っているか
著作権・肖像権 他社コンテンツの無断流用がないか
炎上リスク センシティブな表現・誤解を招く内容がないか

このチェックリストを社内で共有し、投稿前に必ず確認する習慣をつけることで、AI活用のリスクは最小限に抑えられます。

あわせて読みたい:BoostXが選ばれる理由 →


外注・内製・AI活用のコスト比較

【結論】AI活用なら月額数千円のツール費用で週5本の投稿が可能。外注の月15〜30万円、専任採用の月30万円以上と比較して圧倒的にコスト効率が高い。

比較項目 外注(代行会社) 内製(専任採用) AI活用(自社運用)
月額コスト 15〜30万円 30万円以上(人件費) 3,000〜5,000円(AI利用料)
週あたり作業時間 確認作業のみ(約1時間) 10〜15時間 3〜4時間
自社らしさの反映 伝わりにくい 反映しやすい コンテキスト次第で高い
スピード 依頼〜納品に数日 即日対応可能 数分で下書き完成
社内ノウハウ蓄積 蓄積されない 蓄積される 蓄積される

AI活用の最大の強みは、コストの低さだけではありません。社内にSNS運用のノウハウが蓄積されるという点が重要です。外注に任せきりにすると、契約が終了した瞬間に投稿が止まります。AI活用なら、ツールの使い方もコンテンツ戦略も社内に残ります。

ただし「AI活用の方法がわからない」「プロンプトの作り方を学ぶ時間がない」という課題もあります。そうした場合は、生成AI伴走顧問のような外部支援を活用しながら、徐々に社内で自走できる体制を作っていくのが現実的です。


よくある質問

Q.SNS運用にAIを使うのは初めてですが、すぐに成果が出ますか?

A.投稿の作成効率は初日から改善されます。ただし、エンゲージメント(いいね・コメント・保存)の向上には、コンテキスト情報の精度を上げながら2〜4週間の運用改善が必要です。最初はAIの出力をそのまま使わず、自社の言葉で加筆修正しながら「型」を作っていくことが重要です。

Q.ChatGPTとGemini、どちらを使うべきですか?

A.どちらも企画出しや文章作成に十分な性能を持っています。ChatGPTはGPTs機能でカスタム指示を保存でき、GeminiはGoogle Workspaceとの連携が強みです。まずは両方を試し、自社のワークフローに合うほうをメインツールにするのがおすすめです。

Q.AIで作った投稿だとバレませんか?

A.コンテキストを適切に入れ、最終的に人間が手を加えれば、「AI感」はなくなります。むしろ問題なのは、コンテキストを入れずにAIの出力をそのまま使うケースです。自社の具体的なエピソードや数字を加筆するだけで、オリジナリティのある投稿になります。

Q.リールの台本もAIで作れますか?

A.はい、リールの台本作成はAIが非常に得意とする領域です。「冒頭3秒のフック→本題→まとめ」といった構成をプロンプトで指定すれば、シーンごとのセリフやテロップ案まで生成できます。撮影・編集は人間が行い、企画と台本をAIに任せるのが最も効率的です。

Q.無料のAIツールでも十分ですか?

A.無料版でも基本的な企画出しや文章作成は可能です。ただし、有料版(ChatGPT Plus:月額約3,000円、Gemini Advanced:月額2,900円)のほうが回答の精度が高く、GPTsやGemsなどのカスタマイズ機能も使えるため、業務効率を考えると有料版の投資対効果は高いと言えます。


まとめ

「うちの会社でもAIを使えばSNSを毎日更新できるかもしれない」と感じていただけたでしょうか。具体的な進め方に迷いがある場合は、無料相談の流れをご確認のうえ、お気軽にお問い合わせください。

この記事のまとめ

  • 生成AIを活用すれば、中小企業でも週5本のSNS投稿を1人で運用できる
  • 成果の鍵は「コンテキスト設計」。ターゲット層・自社の強み・反応実績・業界事情・独自情報の5要素をプロンプトに組み込む
  • 月曜にまとめて企画・下書きを作成し、火〜金で仕上げるワークフローが現実的
  • 異業種のバズ要素を自業界に転用するアプローチで、競合と差別化できる
  • AIの出力は必ず人間が最終チェック。ハルシネーションやブランド毀損のリスクを管理する
  • 外注や専任採用と比較して、AI活用は圧倒的にコスト効率が高く、社内にノウハウも蓄積される

「生成AIは、中小企業のマーケティングにおける『もう一人のチームメンバー』になり得ます。ただし、その実力を引き出すにはコンテキストという燃料が必要です。自社の情報を惜しまず渡すことで、AIは期待以上の企画を返してくれます」

— 生成AI顧問の視点

「相談したら売り込まれるのでは?」と感じる方もいるかもしれません。BoostXの無料相談は、現状のヒアリングと課題の整理が目的です。相談したからといって契約を迫ることは一切ありません。「自社でAIをどう活用すべきか」の方向性を整理する場としてご活用ください。


執筆者

吉元大輝(よしもとひろき)

株式会社BoostX 代表取締役社長

中小企業の生成AI導入を支援する「生成AI伴走顧問」サービスを提供。業務可視化から定着支援まで、一気通貫で企業のAI活用を推進している。

※本記事の情報は2026年2月時点のものです。

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