配送順序のルート作成AIの料金を5つの道具で比べ、1台の納品先件数で絞る
翌日の配送順を毎夕、地図アプリと手で組んでいる運送会社の配車責任者・配車担当・運行管理者に。
毎夕、配車担当が翌日分の届け先を一件ずつ打ち込んでは並べ直しています。この作業をルート作成AIに任せたくても、料金は件数課金・停車数・個別見積と製品ごとに数え方が違います。自社の件数でどの道具から試すか、AIの案のどこを配車担当と運行管理者が直すか、お試しの前に納品先マスタのどの欄を埋めるかが、この記事で決まります。

先に結論
試す道具は、1台1日の納品先の件数と月の件数で選びます。1台の納品先がGoogleマップの経由地の上限(最終目的地を含めて9か所、車庫へ戻るなら納品先は8か所)に収まるなら地図アプリで並べられ、月の注文が100件以内ならRoutificの無料の範囲に収まり、車格や高さ制限を条件に入れたい会社は国内の製品の見積とお試しへ進みます。
ルート作成AIに任せるのは、マスタの条件と距離から車両ごとの回る順と到着予定時刻の案を出すところまでです。積み順と逆になった順は配車担当が積込み前に直し、4時間ごとの中断と休憩の地点は運行管理者が決めて運行指示書に書き足します。
案の到着予定時刻は、休憩を入れた時刻に直してから運行指示書に写します。遅れる納品先が見えたら、組み替えより先に荷主へ知らせます。
ルート作成AIの案に入るのは、マスタに書いた条件だけ
ルート作成AIが案に入れられるのは納品先マスタに書いた条件だけで、AIはその条件と距離から車両ごとの回る順と到着予定時刻の案を並べます。道具を比べるときは、「ルート作成AIが案に入れるもの」の欄に自社の納品先マスタの条件をいくつ入れられるかと、料金の数え方を見ます。
図の要点:ルート作成AIが案に入れるものと、人が直すものを左右に並べた図。左はAIが案に入れるもので、納品先の住所とその日の件数、マスタの受入時間・昼の休み・滞在時間、設定できる製品なら車格・高さ制限・傭車の指定で、出力は車両ごとの回る順と到着予定時刻。右は人が直すもので、配車担当が積み順と逆の順を積込み前に直し、運行管理者が4時間ごとの中断と休憩の地点を決め、遅れる先は配車担当が組み替えの前に荷主へ連絡する。順が外れた納品先はマスタの欄を埋めて戻す。
道具で変わるのは案に入れる条件だけで、直す手間はどの製品でも人に残る
ルート作成AIが案に入れるもの
- 納品先の住所と、その日の件数
- マスタの受入時間・昼の休み・滞在時間
- 車格・高さ制限・傭車の指定(設定できる製品)
- 出力: 車両ごとの回る順と到着予定時刻
配車担当と運行管理者が直すもの
- 配車担当: 積み順と逆の順を積込み前に直す
- 運行管理者: 4時間ごとの中断と休憩の地点
- 配車担当: 遅れる先は組み替えの前に荷主へ連絡
- 戻す: 順が外れた納品先はマスタの欄を埋める
右の列は、どの製品を選んでも人の手に残ります。当日の朝に足された注文もこの図の外で動き、案を組み直すか、走り出した車両の順に手で差し込むかは、その日の残りの納品先と受入時間を見て配車担当が決めます。
地図アプリの9か所から国内の見積まで、料金の数え方で並べる
配送順序を組む道具は、月100件まで無料の製品から、拠点数と車両台数で個別に見積もる製品まであります。同じ月の配送件数でも、どの数え方の製品を選ぶかで、配車担当が比べる額の桁が変わります。
| 道具 | 料金の数え方 | 公式ページの額と条件 |
|---|---|---|
| Googleマップ | 一般向けの地図アプリ | 経由地は最終目的地を含めて9か所まで |
| Routific | 月の注文件数 | 100件まで無料・1,000件まで月150ドル |
| Spoke Dispatch | 月の停車数 | Starter 月125ドルで1,000停車込み |
| AI-Stream QuickPlan(富士電機) | 額の掲載なし | 2週間の無料お試し・最少契約6ヶ月 |
| Loogia(オプティマインド) | 拠点数と車両台数 | 月額は導入規模に応じた個別見積 |
Googleマップの経由地は最終目的地を含めて9か所までで、順序の入れ替えは経由地をドラッグして並べる操作です。出発時刻を指定して交通状況の推定から経路を探す操作は、目的地が1つのルートでしか使えません。車庫へ戻るルートなら車庫が最終目的地の1か所を使うので、並べられる納品先は8か所までです。
1台1日の納品先がこの数に収まり、順序がほぼ毎日同じなら、地図で並べた順を運行指示に写す形でも回ります。固定ルートが中心の会社は、専用の道具を入れても組み替える余地が小さく、案を毎日確かめる手間のほうが残ります。その場合は、道具より先に納品先マスタの受入時間を埋めるほうが、案を確かめる手間を減らせます。
表から配車担当が読むのは、自社の月の件数がどの製品の無料や定額の範囲に収まるかです。Routific の月150ドルは101〜1,000件の額で、それを超えると1件ごとに加算されます。Spoke Dispatch の125ドルは月払いの額で、1,000停車を超えた分は1停車0.04ドルです。
件数か停車数で払う2つの製品は、月の配送件数が少ない運送会社ほど払う額が小さくなります。RoutificとSpoke Dispatchは料金ページが英語で、額はドル建てです。日本の車格や車高の制限を条件に入れられるかは料金表に無いので、試用の間に自社の納品先で確かめます。
国内の製品は、額をページに出さず、配車の規模を聞いて見積もる形が中心です。Loogiaは、車格を6種類から選ぶ設定、高さ制限や傭車の指定、納品時間帯と滞在時間の設定を機能に挙げ、見積は拠点数と車両台数で組まれます。
AI-Stream QuickPlanは、お試しが2週間で、本契約は6ヶ月が最短です。その後は6ヶ月単位で自動更新されるので、お試しの2週間で、自社の納品先マスタが取り込めるか、翌日分の配車で案が使えるかまで確かめてから契約に進みます。
国内の製品の見積に進むときは、月の納品件数で料金の桁が、搬入口に車高か車長の制限がある納品先の数で条件の設定にかかる手間が読めます。お試しには、その制限のある納品先を含む1台分を選びます。住所だけでは順が外れやすい納品先で、マスタに埋めた欄によって順が合うようになったかを、翌日の配車で見られます。
休憩の地点と運行指示書は運行管理者が書き足す
休憩を置く地点と時間は、案を受け取った後に運行管理者が決め、運行指示書に書き足します。ルート作成AIの案には、大型車を止められる地点が入っていないからです。
改善基準告示は、連続運転を4時間までとし、その間に1回おおむね10分以上、合計30分以上の中断を求めています。サービスエリアやパーキングエリアに止められず、やむを得ない場合に限り、4時間30分まで延ばせます。中断を置く場所は、運行管理者が地図と運転者の話から決めます。
業務前と業務後の点呼が、どちらも対面か対面と同等の方法でできない業務を含む運行では、輸送安全規則第9条の3が運行指示書を求めます。運行の経路、主な経過地の発着の日時、休憩の地点と時間を書き、運転者に持たせる書類です。案の到着予定時刻はそのまま写さず、休憩を入れた後の時刻に直してから書きます。
遅れを荷主へ知らせる順番にも根拠があります。国土交通省が示す運送会社の判断基準は、指示された時刻に遅れるなら荷主や寄託倉庫へ状況を報告するよう挙げています。そのため、動態管理で遅れる先が見えたら、組み替えの案より先に知らせを出します。組み替えで運行が延びた日は、運転日報から拘束時間を集計する表でその運転者の1日を確かめます。
納品先マスタの受入時間と搬入口を先に埋める
住所だけのマスタからは、地図の最短経路とほとんど変わらない順序しか出ません。案が現場に近づくのは、受入時間の開始と終了と昼の休み、荷降ろしの滞在時間、搬入口の車高と車長の制限、構内で待てるかどうかの欄が埋まってからです。
欄の中身は、毎日回る運転者が知っています。終業後に、案と違う順で回った納品先とその理由を1つずつ聞きます。理由が「昼は荷受けが閉まる」なら受入時間の欄へ、「4トン車は入れない」なら搬入口の欄へ移します。
【説明用の架空の記入例】B食品 南工場の欄
受入時間
8時〜15時(12時〜13時は荷受けが閉まる)滞在時間
20分搬入口
4トン車は入れない(2トン車まで)構内で待てるか
待てない(運転者の話では、昼に着くと門の外で待つ)
どの車両にどの運転者を割り振るかは、順序より1つ前の判断です。搬入口の制限は車両の割り振りにも関わるので、荷主別の配車条件表と同じ欄をマスタに持たせると、条件の表が2つに割れません。
荷受け担当者の名前や携帯番号は順序を組むのに要らないので、取り込む前にマスタから外します。個人宅の住所を入れるなら、総務が規約を読み、提供元が住所を取り扱わない旨を契約で定め、アクセスの制御も適切かを最初に見ます。
そう言えなければ委託か第三者提供かを見て、国外の提供元なら第28条の同意まで確かめます。確かめ方は法人向け生成AIを選ぶときに契約で読む項目と同じです。
取り込みと条件の設定を自社で組めるかが、外部と比べる分かれ目
納品先マスタの欄を埋める作業は、社内に残ります。欄の中身を知っているのは毎日回る運転者で、それを聞いてマスタへ移すのは配車担当だからです。
外部の支援を比べるのは、国内の製品の見積に進み、配車表やマスタを製品へ取り込む設定と、車格や高さ制限の条件付けを自社だけで組めないときです。試す道具の絞り込みとお試しの段取りはAI顧問に相談でき、配車表から案の取り込みまでをつなぐ作業はAIエージェント開発と並べて比べます。どちらでも、休憩の地点を決めるのは運行管理者です。
AI-Stream QuickPlan のように、2週間のお試しの後に最短6ヶ月の契約が続く製品もあります。配車担当はお試しの最終日に、案のまま走れた日数と組み替えた日数を車両ごとに比べます。組み替えの日が初めの週から減っていなければ、契約へ進む前に、まず組み替えが出た納品先のマスタの欄を埋め直します。
明日から始める3ステップ
担当 配車担当
配車表から、月の納品件数と、搬入口に車高か車長の制限がある納品先の数を数える
次へ進む目安2つの数から、無料の範囲・件数課金・国内の見積のどれで試すかが1つに決まっている
担当 配車担当
制限のある納品先を含む1台分を選び、お試しの前日に、その1台が回る納品先の受入時間と搬入口の欄を埋める
次へ進む目安その1台の納品先に、受入時間・昼の休み・滞在時間・搬入口の制限の空欄が無い
担当 運行管理者と配車担当
翌朝の案に休憩の地点と時間を書き足して運行指示書を作り、案のまま走れたか組み替えたかを配車表に印で残す
次へ進む目安お試しの間の組み替えた日の印が週ごとに配車表に並び、2台目に選ぶ車両と、その前に埋めるマスタの欄が決まっている
無料相談(オンライン)
BoostXは、運送会社の受注・配車・運行管理へのAI導入を支援しています
01無料相談
注文の打ち込み・配車表・日報の集計から、最初の1業務を決める
02進め方の提案
規模に合う進め方を提案する
03作って試す
一緒に作り、現場で試して直す
04定着まで伴走
毎月1テーマずつ積み上げる
作って試す・定着までAIエージェント開発AI顧問FDE型AI伴走支援
出典
- Google マップ ヘルプ「Google マップでルートを検索して表示する」(複数の目的地・出発時刻または到着時刻を変更する) Google 確認日 2026.09.29
- Routific「Pricing」Routific 確認日 2026.09.29
- Spoke「Spoke Dispatch Pricing」Starter(旧 Circuit for Teams)Spoke 確認日 2026.09.29
- 富士電機「AI-Stream QuickPlan」よくある質問(最少契約期間)・お試し 富士電機 確認日 2026.09.29
- オプティマインド「Loogia」配車・ルート作成(料金・機能) オプティマインド 確認日 2026.09.29
- 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)(第4条 連続運転時間・第4条 連続運転時間の延長) 厚生労働省 確認日 2026.09.28
- 貨物自動車運送事業輸送安全規則(平成2年運輸省令第22号)第9条の3・第7条第3項(対面で点呼できない業務) e-Gov法令検索(デジタル庁) 確認日 2026.09.28
- 国土交通省「物流効率化法」理解促進ポータルサイト 貨物自動車運送事業者等の判断基準等国土交通省 確認日 2026.09.28
- 個人情報保護委員会「「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」に関するQ&A」Q7-53(クラウドサービスの利用)・Q12-3(外国にあるサーバへの保存) 個人情報保護委員会 確認日 2026.09.28
- 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)第25条 委託先の監督・第27条第1項・第5項第1号(第三者提供の制限と委託に伴う提供)・第28条第1項(外国にある第三者への提供の制限) e-Gov法令検索(デジタル庁) 確認日 2026.09.28
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