小売・ECの診断結果
いまの段階は Lv.1 スタート期
本部でも店舗でも、生成AIを使っている人はいません。在庫や配送、返品のように同じ返事を何度も書いている問い合わせから始めると、少ない人数でも返信の遅れがすぐに縮みます。
いまの段階は Lv.2 属人活用期
販促やEC担当が、チラシの文言や商品説明に自分で使っています。お客さまの情報を入れないことと、表示のルールに触れる言い回しの確認を、本部として決める段階です。
いまの段階は Lv.3 チーム活用期
本部の部署ごとに、使ってよい作業が決まっています。商品マスタの項目や表記をそろえておくと、説明文や問い合わせの答えの質が一段上がります。
いまの段階は Lv.4 仕組み化期
問い合わせの返信や商品登録の手順に、AIの下書きが組み込まれています。POSや在庫のデータとつなぎ、在庫のずれや欠品の兆しを自動で知らせる段階です。
いまの段階は Lv.5 自走期
売上・在庫・顧客対応のデータがつながり、AIの出力が発注や売場づくりの判断材料になっています。店舗ごとの品揃えや販促の打ち手を早く決める使い方に広げられます。
Lv.1 スタート期Lv.5 自走期
最初にAIに任せる1工程
業務 顧客対応・返品
在庫・配送・返品の問い合わせの分類と返信文の下書き
在庫・配送・返品の問い合わせは件数が多く、答えの多くは注文と在庫の情報、返品の決まりで決まります。問い合わせを種類ごとに分け、注文の状況を引いた返信の下書きまで作らせれば、担当は中身を確かめて送るだけになり、返信の遅れとばらつきが減ります。
- 人が確かめる所
- 返品や交換を受けるかの判断と、お詫びの範囲。約束になる内容は返品の決まりの原文と照らします。
- 2週間で試すこと
- 先月の問い合わせを種類ごとに数え、上位3種類の答えのひな形を決める
- 上位3種類だけ下書きを作らせ、担当が直した箇所と理由を集める
- 2週目から下書きで返し、1件あたりの返信時間と再問い合わせの件数を数える
業務 需要予測・発注
販売の記録と天候・催事からの発注数の案
発注が担当者の勘に頼っていると、人によって欠品と売れ残りが出ます。過去の販売・在庫・天候・催事の予定から品目ごとの発注数の案と、その理由を並べさせれば、担当は案を見て直すだけになり、判断の根拠が店の中に残ります。
- 人が確かめる所
- 発注数の確定と、特売や地域の行事など案に入っていない事情の反映。案が大きく外れた品目は理由を記録します。
- 2週間で試すこと
- 欠品と廃棄の多い品目を20に絞り、過去の販売と在庫をそろえる
- 先月の同じ週について案を作らせ、実際の発注と売れ行きを比べる
- 2週目はその20品目だけ案を見て発注し、欠品と売れ残りの数を記録する
業務 商品登録・マスタ
商品の仕様からの説明文とカテゴリの下書き
新商品の説明文とカテゴリを、自社ECやモールごとに書き分ける作業は、商品の数だけ積み上がります。仕様や原材料の情報から、モールの決まりに合わせた説明文とカテゴリの案を作らせれば、担当は表示の正しさを確かめるだけになり、掲載までの日数が縮みます。
- 人が確かめる所
- 原材料・効能・産地など、表示の決まりに関わる記載の確認。仕様にないことを書き足させない指示を付けます。
- 2週間で試すこと
- 今月の新商品10点で、仕様から説明文を作らせ、実際の掲載文と並べる
- 書いてはいけないこと(効能の断定・根拠のない最上級)の一覧を作る
- 次の新商品からこの形で掲載し、入荷から掲載までの日数を記録する
業務 在庫・棚卸
店舗とECの在庫の突き合わせと、ずれの知らせ
店舗とECの在庫が合わないと、売り越しのお詫びや、売れる商品の欠品表示が起きます。店舗の在庫・ECやモールの在庫・入出庫の記録を突き合わせて、ずれの大きい品目と原因の候補を毎朝出させれば、担当はずれの確認と修正に集中できます。
- 人が確かめる所
- ずれの原因の確定と在庫の修正。売り越しが出たときのお客さまへの連絡は担当が行います。
- 2週間で試すこと
- 先月の売り越しと欠品表示の記録から、ずれが出やすい品目を洗い出す
- 毎朝、ずれの大きい品目の一覧を作らせ、実物の在庫と照らす
- 2週間の売り越しの件数と、ずれの原因の内訳を記録する
業務 店舗運営・シフト
売上と出来事のメモからの店舗日報
閉店後の日報づくりは、売上の数字を写し、出来事を思い出して書く作業で、店長の時間を毎日使います。POSの数字と、営業中に残した短いメモや音声から日報の下書きを作らせれば、店長は本部に伝えたいことを足すだけで済みます。
- 人が確かめる所
- 本部に上げるべき出来事の選択と、クレームや事故の書き方。数字は元のデータと照らしてから送ります。
- 2週間で試すこと
- 本部が日報で知りたい項目を5つに絞ってもらう
- 1店舗で、POSの数字と店長のメモから日報の下書きを作らせる
- 日報を書き終える時刻と、本部から聞き返された回数を毎日つける
業務 店舗運営・シフト
パートさんの希望と来店の見込みからのシフトの原案
パートさんの希望と契約時間、曜日ごとの来店の見込みを合わせるシフトづくりは、店長の閉店後の時間を大きく使い、急な休みのたびに組み直しになります。条件を並べて原案を出させ、人が足りない時間帯を知らせる形にすれば、店長は調整の判断に時間を使えます。
- 人が確かめる所
- シフトの確定と、スタッフの事情への配慮。労働時間の決まりを守れているかは店長が確かめます。
- 2週間で試すこと
- スタッフの契約時間・希望・できる仕事を1枚の表にする
- 先月の条件で原案を作らせ、実際のシフトとの違いを店長と見る
- 翌月分は原案をたたき台に組み、閉店後にシフトへ使った時間を毎日メモしておく
卸売業・小売業の離職率は15.1%(令和6年)(出典: 厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」)
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