AI活用

人手不足の営業部門、AIで提案資料を30分で作成する方法

営業日報をAIで3分作成 - 人手不足の営業部門を救う - 株式会社BoostX

「営業が足りない」「提案件数を増やしたいのに資料作成が追いつかない」——人手不足に悩む営業部門でよく聞く声です。

私自身、提案資料の作成に2〜5時間かかっていた時期がありました。しかし今では、AIを活用することで30分程度で完成させています。ポイントは「構成案→文章→デザイン」の3ステップと、AIへの丸投げをしないことです。

本記事では、実際に私が使っているGemini・Manus・Gensparkの使い分けと、失敗しないためのコツを具体的に解説します。


目次

  1. AIで提案資料を作成するとは?
  2. 30分で完成させる3ステップ
  3. よくある失敗パターン4選
  4. セキュリティ・情報漏洩への対処法
  5. よくある質問
  6. まとめ

AIで提案資料を作成するとは?

AIで提案資料を作成するとは、構成案・文章・デザインの各工程でAIを活用し、従来2〜5時間かかっていた作業を30分程度に短縮する手法です。

従来の提案資料作成は、情報収集・構成検討・文章執筆・デザイン調整と、多くの工程を手作業で行っていました。特に営業担当者にとっては、本来の営業活動以外に膨大な時間を取られる原因になっていました。

AIを活用すれば、これらの工程を大幅に効率化できます。ただし重要なのは、AIに丸投げしないことです。AIはあくまで「下書き」を作るツールであり、最終的な品質チェックや自社の強みを反映させる作業は人間が行う必要があります。

項目 従来の方法 AI活用後
作成時間 2〜5時間 30分程度
構成案作成 手作業で検討 Geminiで自動生成
デザイン PowerPointで手作業 Manus/Gensparkで自動化
品質の安定性 担当者によりばらつき テンプレートで統一

30分で完成させる3ステップ

提案資料を30分で作成するには、①構成案(Gemini)→②文章生成(AI)→③デザイン(Manus/Genspark)の3ステップで分業することがポイントです。

Step1:構成案をAIで作成する(Gemini活用)

最初のステップは、提案資料の「骨格」を作ることです。私はGoogleのGeminiを使って構成案とリサーチを行っています。

具体的には、以下の情報をGeminiに入力します。

  • 提案先企業の業種・規模
  • 提案の目的(課題解決・新規提案など)
  • 自社サービスの強み
  • 想定されるスライド枚数

Geminiは検索機能と連携しているため、提案先企業の最新情報やトレンドも踏まえた構成案を出力してくれます。この段階で5〜10分程度です。

Step2:中身・文章をAIで生成する

構成案ができたら、各スライドの文章を生成します。ここでのポイントは、構成案をそのまま別のAIに渡して文章化することです。

構成案作成と文章生成を同じAIで行うと、出力が長くなりすぎたり、構成が崩れたりすることがあります。役割を分けることで、各工程の品質が安定します。

この段階では「箇条書き」「短い文章」で出力させることがコツです。スライドに詰め込みすぎると読みにくくなるためです。

Step3:デザイン・スライド化(Manus/Genspark)

最後に、ManusやGensparkを使ってスライドを生成します。私が特に重視しているのは、テンプレートを固定することです。

毎回違うテンプレートで作成すると、ブランドの統一感がなくなり、作成のたびに微調整が必要になります。一度「自社の提案資料テンプレート」をAIに登録しておけば、常に同じデザインで出力されるため、修正の手間が大幅に減ります。

「AIに任せきりにしない」というのが私の持論です。構成案は自分の意図を反映させ、最終チェックも必ず人間が行う。AIは優秀なアシスタントですが、提案の「意思」を込めるのは人間の仕事です。

— 生成AI顧問の視点
1

構成案作成(Gemini)

提案先情報と目的を入力し、スライドの骨格を自動生成。5〜10分。

2

文章生成(AI)

構成案を別AIに渡し、各スライドの文章を箇条書きで生成。10分。

3

デザイン・完成(Manus/Genspark)

固定テンプレートでスライド化。最終チェックを含めて10〜15分。

生成AIを活用した業務効率化の進め方について詳しく知りたい方は生成AI顧問サービスとは →をご覧ください。


よくある失敗パターン4選

AIで提案資料を作成する際、丸投げ・テンプレート無視・詰め込みすぎ・サイズ不一致の4つが典型的な失敗パターンです。

①AIに丸投げして「使えない資料」ができる

「提案資料を作って」とだけ指示すると、的外れな内容が出力されます。提案先の情報、自社の強み、解決したい課題など、具体的なインプットがなければAIは適切な出力ができません

②テンプレートが毎回違う

AIに自由にデザインさせると、毎回異なるテンプレートで出力されます。これでは企業としてのブランド統一感がなくなり、「素人っぽい資料」という印象を与えてしまいます。

③1スライドに詰め込みすぎる

AIは指示がなければ、情報を網羅的に出力しようとします。結果、1スライドに文字がびっしり詰まった「読まれない資料」ができあがります。「1スライド1メッセージ」「箇条書きは3〜5項目まで」といった制約を明示することが重要です。

④スライドサイズが合わない

16:9と4:3など、スライドサイズの指定を忘れると、既存資料と合わせたときにレイアウトが崩れます。最初の指示で必ずサイズを指定しましょう。

注意

これらの失敗は「AIの問題」ではなく「使い方の問題」です。適切な指示と仕組み化ができれば、AIは非常に強力なツールになります。

AI導入で失敗しないための支援について詳しくは生成AIコンサルティング →をご確認ください。


セキュリティ・情報漏洩への対処法

機密情報をAIに入力する際は、ガイドラインの確認と「完成後の手入力」という二段階の対策が有効です。

「自社の情報を入れて大丈夫なのか?」——これは多くの企業が抱える不安です。結論から言えば、適切なルールを設ければ安全に活用できます

ガイドラインで「学習設定」を確認する

多くの生成AIサービスでは、入力データをモデルの学習に使用するかどうかを設定できます。ビジネス用途であれば、学習に使用しない設定(オプトアウト)が可能なプランを選ぶことが基本です。

各サービスの利用規約・プライバシーポリシーを確認し、自社のセキュリティポリシーに合致するかを事前にチェックしましょう。

機密情報は「完成後に手入力」する

私が顧問先に推奨しているのは、機密性の高い情報はAIに入力せず、資料完成後に手動で入力するという方法です。

たとえば、提案先の具体的な数値(売上、予算など)や、自社の非公開情報はAIに渡さない。構成や文章の「枠組み」だけをAIに作らせ、機密情報は最後に人間が埋める。この運用であれば、情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。

情報の種類 AIへの入力 対応方法
一般的な業界情報 そのまま入力可
自社の公開情報 そのまま入力可
提案先の具体数値 完成後に手入力
自社の非公開情報 完成後に手入力

生成AI導入における安心のサポート体制については選ばれる理由 →をご覧ください。


よくある質問

Q.AIで作った資料のクオリティは大丈夫ですか?

A.適切な指示と最終チェックを行えば、十分なクオリティを確保できます。AIは「下書き」を高速に作るツールであり、最終的な品質は人間が担保します。むしろ、構成や文章のベースをAIに任せることで、人間は「伝え方」や「提案の意図」に集中でき、結果的にクオリティが上がるケースも多いです。

Q.Manus・Gensparkは無料で使えますか?

A.ManusとGensparkにはそれぞれ無料プランと有料プランがあります。無料プランでも基本的なスライド生成は可能ですが、テンプレートの保存数や出力品質に制限がある場合があります。業務で本格的に使う場合は有料プランの検討をおすすめします。

Q.PowerPointに慣れているのですが、移行は大変ですか?

A.Manus・Gensparkで生成した資料はPowerPoint形式(.pptx)でエクスポートできます。AIで大枠を作成し、細かい調整はPowerPointで行うというハイブリッド運用も可能です。

Q.社内にAIに詳しい人がいませんが導入できますか?

A.導入できます。本記事で紹介した手順は特別な技術知識がなくても実践可能です。ただし、組織全体での定着や、より高度な活用を目指す場合は、外部の専門家によるサポートを受けることで、失敗を防ぎながら効率的に進められます。


まとめ

人手不足の営業部門にとって、提案資料の作成時間を短縮することは生産性向上の大きな一歩です。具体的な導入手順について相談したい方は、無料相談の流れをご確認ください。

この記事のまとめ

  • AIで提案資料を作成すれば、2〜5時間かかる作業を30分程度に短縮できる
  • 「構成案(Gemini)→文章生成(AI)→デザイン(Manus/Genspark)」の3ステップで分業する
  • AIへの丸投げは失敗の元。テンプレート固定・詰め込み防止・最終チェックが重要
  • 機密情報は「完成後に手入力」でセキュリティリスクを回避
  • 社内にAI人材がいなくても、外部顧問を活用すれば導入・定着が可能

※本記事の情報は2026年2月時点のものです。


執筆者

吉元大輝(よしもとひろき)

株式会社BoostX 代表取締役社長

中小企業の生成AI導入を支援する「生成AI伴走顧問」サービスを提供。業務可視化から定着支援まで、一気通貫で企業のAI活用を推進している。

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