不動産の集客課題の原因は反響の後に?媒体別4つの工程で切り分ける
掲載費の更新を前に、媒体別の反響の数字で原因を説明しなければならない賃貸・売買仲介の店長と経営者、集計を任される集客担当
ポータルの掲載費を更新する月は、反響の少ない媒体に費用を足すか、反響を受けた後の対応を直すかを決める月でもあります。受信箱の件数だけでは、どちらが原因かを会議で説明できません。媒体ごとの反響一覧にどの時刻と欄を足せば原因の場所が分かるかが決まれば、AIに数えさせる範囲と掲載費を決める人も、会議の前にそろえられます。

先に結論
原因は、媒体別の反響一覧を反響数・担当決定・初動・来店の4つの工程に分け、どの工程で数が落ちたかで決めます。反響数が落ちていれば掲載の中身、担当決定から来店までが落ちていれば店の対応が原因の候補です。
担当決定の時刻か来店の有無の欄が空の反響が残る媒体は、原因を決めず掲載費も動かしません。欄がそろった媒体について、通知メールから媒体・物件番号・受信時刻を抜き出して数えるところはAIに任せ、どの工程が原因かの確定と、掲載費をどの媒体に配るかは店長と経営者が決めます。
掲載費で増やせるのは反響数で、来店は店の対応で決まる
掲載費を足して増えるのは反響数までです。反響を受けた後の工程で落ちている店は増えた分の反響も同じ工程で落ちるので、掲載費を決める前に、どの工程で数が落ちたかを媒体別に見ます。
図の要点:反響数・担当決定・初動・来店の4つの工程のどこで数が落ちたかで、原因の候補と直す人を分ける図。反響数なら掲載中の物件と更新日を物件担当が、担当決定なら週末と夜の振り分けを店長が、初動なら担当の空き状況と当番を店長が、来店なら初動の内容を店長と営業担当が見直し、担当決定の時刻か来店の欄が空の反響が残る媒体は集客担当が欄をそろえるまで判断しない。
数が落ちた工程で、原因の候補と直す人が分かれる
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反響数が前の月より減った
掲載中の物件と更新日を物件担当が見直す
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反響数は同じで、担当決定が遅れた
週末と夜の振り分けを店長が見直す
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担当は決まったが、初動が遅れた
担当の空き状況と当番を店長が組み直す
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初動は早いのに、来店が減った
初動の内容を店長と営業担当で読み直す
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担当決定の時刻か来店の欄が空の反響が残る
集客担当が欄をそろえるまで判断しない
この図で決めるのは、その媒体の掲載費を変えるか、据え置いて店の対応を直すかの分かれ目です。反響数が落ちていない媒体に掲載費を足しても、来店は戻りません。
市場の縮小や競合の増加も原因の候補には挙がります。ただ、店が今月直せるのは掲載の中身と反響後の対応なので、媒体会議ではこの2つを先に確かめ、直せない原因は最後に回します。反響を受けてから追客までの業務の流れは集客・反響の業務の一覧に、査定や契約まで含めた業務は不動産の業務別の記事一覧で探せます。
反響一覧に4つの工程の時刻と来店の欄を足す
4つの工程は、反響を受信した時刻、担当を決めた時刻、最初に連絡した時刻、来店の有無の4つの記録で数えます。反響一覧の作り方そのものは散らばった反響を一つの一覧にまとめる記事で扱っているので、ここではその一覧に足す欄だけを挙げます。
| 工程 | 反響一覧に残す時刻と欄 | 入れる人 |
|---|---|---|
| 反響数 | 媒体・物件番号・受信時刻 | AI(通知メールから) |
| 担当決定 | 担当者名・担当決定時刻 | 店長 |
| 初動 | 初動時刻・連絡の手段 | 担当の営業担当 |
| 来店 | 来店の有無・来店日 | 担当の営業担当 |
この表で決めるのは、4つの欄のうち、店で入れる人と入れる期日がまだ決まっていない欄がどれかです。
受信時刻と担当決定時刻は「土 22:14」「月 11:40」のように、曜日と時刻まで書きます。曜日が無いと、週末に届いた反響の遅れが月曜の件数に紛れて見えません。
ポータルの通知メールには媒体名と物件番号が入るので、反響数は受信箱からでも媒体別に数えられます。数えにくいのは残りの3つです。担当決定の時刻を残していない店では、受信から担当が決まるまでに何時間かかったかが見えず、反響後の遅れがあっても会議に出てきません。
4つの欄の中で最も欠けやすいのは来店です。来店の有無は営業担当の手帳や顧客管理にばらばらに残り、反響一覧へ戻ってこないことが多いためです。来店の欄を誰がいつ入れるかを決めない限り、どの媒体が来店につながっているかは数えられません。
反響数が減った媒体は、掲載中の物件から確かめる
反響数が減った媒体では、まずその媒体に掲載している物件の中身と更新日を確かめます。成約済みの部屋の掲載が残っていないかも、同じときに確かめます。
不動産の表示に関する公正競争規約は、物件は存在するが、実際には取引の対象となり得ない物件に関する表示を、おとり広告として禁じています。成約済みの部屋の掲載が残っていれば、これにあたりうる状態です。
同じ規約は、継続して広告する物件の内容に変更があったときは速やかに修正するか、表示を取りやめるよう定めています。反響数を数える前に、物件担当が台帳の成約日と掲載の状態を見比べておくと、取引できない部屋への反響が反響数に混ざりません。
掲載文を書き直して反響を戻そうとするときは、表現を強める前に宅地建物取引業法第32条を確かめます。所在・規模・環境・交通・賃料や代金などについて、著しく事実に相違する表示や、実際より著しく優良・有利と誤認させる表示は禁じられています。
来店が減ったら、週末と夜の担当決定の遅れを疑う
反響数が変わらず来店が減った媒体は、受信から担当決定・初動までの時間が延びていないかを先に見ます。反響数が同じなら掲載の側の原因は考えにくいので、反響から来店につながらない理由は、反響を受けた後の時間の側から探すことになります。
たとえば、土日と夜に届いた反響が月曜の昼まで担当未決のまま溜まる店では、その時間帯に反響の多い媒体ほど、会議の資料で「来店にならない媒体」に見えます。担当決定の時刻を残していれば、媒体ではなく曜日と時間帯の問題だと分かります。
担当決定が遅れている店で直すのは振り分けの決め方で、照合の順番や温度感のランクの付け方は反響を温度感ごとに振り分けるときに照合することをまとめた記事で扱っています。担当は早く決まっているのに初動が遅れる店では、夜間の受付の返信から見直すと、店が開く前の反響を翌朝まで待たせずに済みます。返信してよい文面の範囲は一次返信をAIに下書きさせる記事にあります。
担当も初動も早いのに来店が減った媒体では、初動で送った文面を店長と営業担当で読み直します。空室を確かめずに送った返信や、来店の日程を聞いていない返信が残っていないかを、その媒体の反響だけ抜き出して見ます。
数えるのはAI、掲載費を動かすのは店長と経営者
媒体会議に出す集計表のうち、反響メールからの抜き出しと件数の計算は、人が受信箱を数え直さなくても作れます。どの工程を原因とみなし、どの媒体に掲載費を配るかは、数字の外の事情も知る店長と経営者の判断です。
通知メールをAIに渡すと、本文に入っている氏名や電話番号もそのまま入力されます。渡す前に、利用するAIサービスの規約と店の個人情報の取扱規程を読み、氏名と電話番号を伏せてから渡すか、渡してよいサービスかを店長が決めます。
集計に要るのは媒体・物件番号・時刻・来店の有無で、氏名や電話番号は要りません。反響一覧を外部のAIに読ませる前の確認は反響の一覧化の記事の個人情報の節にあります。
そのうえでAIには、通知メールから媒体・物件番号・受信時刻・希望条件を抜き出させ、反響一覧の行にします。月末には、担当決定時刻・初動時刻・来店の欄から、媒体ごとの件数と受信から担当決定までの時間の一覧を作らせます。
集計の数字だけでは、掲載費は決まりません。媒体ごとの契約の期間、繁忙期に向けて残したい掲載枠、店で扱う物件の種別など、数字の外にある事情を重ねて判断するのは店長と経営者です。集客担当は、集計表の件数が反響一覧の行数と合っているか、欄が空の反響が何件あるかを確かめてから会議に出します。
担当決定の時刻か来店の有無の欄が空の反響が残る媒体は、原因を決めず、掲載費も前の月のまま動かしません。欄が空のまま原因を決めると、欄が埋まった媒体だけが来店につながっているように見えるからです。翌月の会議でも空の欄が残っていれば、集計を続ける前に、誰がその欄を入れるかを決め直します。
媒体別の集計を店の表計算で続けられるか
通知メールの受信時刻は放っておいても残りますが、担当決定と初動の時刻は、人が入れない限りどこにも残りません。店の表計算で集計を続けられるかは、この2つの時刻を、反響を受けたその日のうちに入れる人を店の中に置けるかで決まります。
受信箱と表計算で、月末までに4つの工程の時刻がそろう店は、社内で集計を回せます。掲載する媒体と店舗が増え、通知メールの取込と時刻の記録が手で追えなくなったら、通知メールの取込と担当決定の記録を仕組みにする作業を外部に頼む時期です。そのときも、どの工程を原因とし、どの媒体に掲載費を配るかは店の中に残ります。
境目になりやすいのは電話の反響です。電話で受けた反響に通知メールが来ない媒体では、取込を仕組みにしても、その反響は反響数から抜け落ちます。電話の反響が多い店では、外部に頼む前に、電話を受けた人が媒体と受信時刻を反響一覧に入れる決まりを作っておかないと、仕組みを入れても媒体別の反響数が実際より少なく出ます。
明日から始める3ステップ
担当 集客担当
先月分の反響一覧か受信箱の通知メールから、反響ごとに媒体・物件番号・受信時刻を並べ、担当決定時刻・初動時刻・来店の有無の3つの欄を足して埋める
次へ進む目安先月の反響すべてに4つの工程の欄があり、埋まらなかった反響の件数が媒体ごとに別の行で数えてある
担当 店長
営業担当の手帳や顧客管理に残る来店の記録を、来店の当日に反響一覧の来店の欄へ移す決まりを作る
次へ進む目安来店の欄を入れる人と入れる期日が決まり、店の営業担当の全員がその決まりを知っている
担当 経営者と店長
媒体会議で、媒体ごとに数が落ちた工程を1つ選び、掲載費を変える媒体と、据え置いて反響後の対応を直す媒体を分ける
次へ進む目安媒体ごとに「掲載費を変える」「据え置いて対応を直す」「欄が欠けて今月は判断しない」のどれかが会議の記録に書いてある
無料相談(オンライン)
BoostXは、不動産会社の反響対応・物件資料・契約書類へのAI導入を支援しています
01無料相談
反響の返信・物件資料・重説から、最初の1業務を決める
02進め方の提案
規模に合う進め方を提案する
03作って試す
一緒に作り、現場で試して直す
04定着まで伴走
毎月1テーマずつ積み上げる
作って試す・定着までAIエージェント開発AI顧問生成AI研修
出典
- 宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第32条(誇大広告等の禁止) e-Gov法令検索(デジタル庁) 確認日 2026.10.27
- 不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則(規約集)表示規約 第21条(おとり広告)・表示規約 第24条第1項(表示の修正・取りやめ) 不動産公正取引協議会連合会 確認日 2026.10.27
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