会計・税理士の診断結果
いまの段階は Lv.1 スタート期
顧問先の数字を扱うため、事務所ではまだAIを使っていません。未提出資料の催促文のように、顧問先の数字を入れずに済む作業から始めれば、守秘の心配をせずに効果を確かめられます。
いまの段階は Lv.2 属人活用期
若手の監査担当が、メール文や調べものに個人で使っています。顧問先の情報をどこまで入れてよいか、税務の判断をAIの答えに頼らないことを、所長が文書で決める段階です。
いまの段階は Lv.3 チーム活用期
所長が用途を決め、記帳や顧問先対応の一部で使い始めています。顧問先ごとの科目ルールや過去の回答を探せる形にすると、担当者による差が縮みます。
いまの段階は Lv.4 仕組み化期
証憑の読み取りや月次の点検が、決まった手順の中でAIに任されています。会計ソフトや証憑の保存とつなぎ、照合や異常の一覧が締めの前に自動で出る形にする段階です。
いまの段階は Lv.5 自走期
記帳から月次までの下準備をAIが終え、担当者は確認と説明に時間を使えています。試算表の要約や資金繰りの整理など、経営者との対話に使う材料づくりへ広げられます。
Lv.1 スタート期Lv.5 自走期
最初にAIに任せる1工程
業務 証憑回収
未提出資料の催促と、届いた証憑の仕分け
資料が遅れると月次の着手が後ろにずれ、繁忙期の詰まりにそのままつながります。受領のチェック表から未提出の資料を顧問先ごとに抜き出して催促文を用意し、届いた証憑を月と種類で仕分けさせれば、監査担当は催促の電話と仕分けから手が離れます。
- 人が確かめる所
- 催促の相手と言い方、読めない証憑の扱い。顧問先の資料を読み込ませるのは、所内で契約を確かめたサービスだけにします。
- 2週間で試すこと
- 今月の受領チェック表から、未提出の資料を顧問先ごとに書き出させる
- 催促文を顧問先の関係に合わせて3通りに書き分け、所長が言い回しを直す
- 来月の締めでこの流れを使い、全資料がそろった日を先月と比べる
業務 記帳
証憑と入出金データからの仕訳候補づくり
領収書や請求書から仕訳を起こす作業は、件数が多く、担当者によって科目や摘要がぶれやすいところです。証憑と過去の仕訳から、顧問先ごとの科目ルールに沿った仕訳候補を作らせれば、入力担当は候補を確かめて確定するだけになり、ぶれも減ります。
- 人が確かめる所
- 科目と消費税区分の確定、インボイスの要件の確認。判断に迷う取引は監査担当か税理士に上げます。
- 2週間で試すこと
- 顧問先を1社選び、先月の証憑で仕訳候補を作らせて実際の仕訳と比べる
- 外れた取引をもとに、その顧問先の科目ルールを1枚にまとめる
- 今月の記帳で候補から確定する流れにし、1件あたりの時間と直した件数を記録する
業務 照合・月次
預金残高と売掛金・買掛金の照合と差異の抽出
入金と請求書の消し込み、通帳と帳簿の残高の突き合わせは、毎月必ず発生し、差異の原因探しに時間が溶けます。入出金データと請求の一覧を突き合わせ、合わない取引だけを原因の候補と一緒に並べさせれば、担当者は差異の確認に集中できます。
- 人が確かめる所
- 差異の原因の確定と、修正する仕訳の判断。消し込めない入金は顧問先に確かめます。
- 2週間で試すこと
- 売掛金の多い顧問先を1社選び、先月分で照合させて手作業の結果と比べる
- よく合わない取引の型(振込手数料・まとめ入金など)を一覧にする
- 今月の締めでは照合を先に回し、差異が片づくまでの時間を先月と並べる
業務 決算・レビュー
前期比と勘定内訳からの異常値の一覧
決算や月次の点検で上席が一件ずつ数字を見比べる作業は、繁忙期に最も詰まるところです。前月・前期の数値と勘定の内訳から、動きの大きい科目と整理仕訳の抜けの候補を一覧にさせれば、上席は見るべき所から確かめられます。
- 人が確かめる所
- 異常かどうかの判断と、決算整理の要否。一覧に出なかった科目も、上席が最終的に目を通します。
- 2週間で試すこと
- 前年に決算を終えた顧問先で一覧を作らせ、上席が当時指摘した点と照らす
- 拾えなかった指摘をもとに、見る比率や金額の幅を決め直す
- 今月の月次で一覧を先に回し、上席の点検時間を記録する
業務 顧客対応
顧問先からの質問への回答の下書き
顧問先からの質問は、繁忙期ほど重なり、担当者によって答えのばらつきも出ます。質問の中身と顧問先の会計データ、事務所の過去の回答から回答の下書きを作らせれば、担当者は確かめて送るだけになり、答えの質もそろいます。
- 人が確かめる所
- 税務の判断を含む回答の確認は税理士が行います。根拠は法令や通達の原文で確かめ、下書きの言い切りをそのまま送りません。
- 2週間で試すこと
- 先月の質問を10件集め、過去の回答をもとに下書きを作らせる
- 税理士が下書きを読み、税務の判断を含む質問と含まない質問に分ける
- 判断を含まない質問から下書きで返し、顧問先を待たせた時間がどう変わったかを見る
業務 経営支援
月次試算表の経営者向けの要約
試算表を送っても読まれなければ、月次の仕事が顧問先の役に立ちません。前月や前年同月との比較から、経営者が見るべき動きを3〜4行の要約にさせれば、担当者は説明の準備にかかる時間を減らしつつ、話す中身をそろえられます。
- 人が確かめる所
- 要約した動きの理由と、経営者に伝える順番。見通しや資金繰りの判断は担当者と所長が行います。
- 2週間で試すこと
- 顧問先を3社選び、先月の試算表で要約を作らせて担当者の説明と比べる
- 経営者がよく聞く点を洗い出し、要約に入れる項目を決める
- 今月の試算表から要約を添えて送り、顧問先からの質問の数を見る
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