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不動産AIジャーナル

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仲介営業

不動産仲介のヒアリングはAIで清書し、譲れない条件と時期は本人に確かめる

AIは面談の清書と内見後の差分を出し、譲れない条件の確定は営業担当、提案の方針は店長と決める

提案のずれは、面談の記録が整理表に入る前に月曜の提案が出ることで起きる。清書はAIに回し、営業担当が本人に確かめる7欄と場面を整理表の様式に落とせる。

更新  約5分で読めます 編集 BoostX編集部 運営 株式会社BoostX(AI導入支援)

30秒で要点を見る 目次を見る

不動産仲介のヒアリング記録、AIに起こさせる前に決める条件整理表の欄

30秒でわかること

  1. 何が問題か

    内見で条件が変わっても整理表が初回のままだと、提案の下書きも新着の抽出も古い値で動く。

  2. 何を見れば判断できるか

    整理表の7欄と、清書の欄ごとに添えた録音の分や手帳の行という出どころを読む。

  3. 誰が何をすれば解決するか

    出どころの無い欄から営業担当が本人に確かめ、提案の方針は店長と決め、清書と差分はAIが並べる。

不動産仲介のヒアリングで土日に初回面談が重なると、録音と手帳のメモは週明けまで条件整理表に移りません。月曜の提案は「駅に近い物件」のような初回の条件のまま出ていきます。

ヒアリング記録は提案から申込まで同じ表で使われる

条件整理表は初回面談で作って終わる書類ではなく、内見のたびに直しながら申込まで使い続ける記録です。面談の記録が表に入り、内見のたびに直るまでの流れは次のとおりです。

図の要点:面談の記録から内見後の確定までの7つの工程。営業担当が録音・シート・手帳を集め、AIが清書して整理表の欄へ仕分け、欄ごとに録音の分や手帳の行を添える。営業担当が出どころの無い欄から本人に確かめて直し、譲れない条件と譲れる条件を本人の言葉と理由つきで確定する。提案の方針は店長と営業担当が決める。内見の後はAIが前回との差分を並べ、営業担当が日付を付けて確定し、変わらなければ変化なしと記す。

清書は出どころの無い欄から読み、内見のたびに差分を確定する

  1. 録音・シート・手帳を集める

    営業担当。録音は面談の冒頭で伝える

    人

  2. 清書して整理表の欄へ仕分ける

    欄ごとに録音の分・手帳の行を添える

    AI

  3. 出どころの無い欄から読む

    営業担当が本人に確かめ、違えば直す

    人

  4. 譲れない・譲れるを確定する

    本人の言葉と、その順にした理由を残す

    人

  5. 提案の方針を決める

    どの物件をどの順で出すか。店長と営業担当

    人

  6. 内見の記録から前回との差分を並べる

    変わった欄の候補だけを出す

    AI

  7. 差分に日付を付けて確定する

    変わらなければ「変化なし」と記す

    人

録音も手帳の写真も無い面談では、どの欄にも出どころが付かないため、清書の後に全欄を本人に確かめ直します。出どころの無い欄はAIが前後の話から推し量って埋めた箇所で、そこから読むと本人に確かめる項目が早く絞れます。

ただし、出どころの付いた欄も、条件整理表を確定する前に営業担当が全部読みます。添え書きは読む順番を決める印で、中身が合っている保証ではないからです。

2026年に公表された国の調査では、日本の企業が生成AIを使う業務の類型のうち「議事録・メール作成補助」が約7割と最も高くなりました。効果を実感した割合も、この類型で約7割です。面談の清書はこの類型に入る仕事ですが、清書が速くなっても、欄が決まっていなければ提案や内見の段に値が渡りません。

録音しない方針の店でも、清書の材料は手帳の写真とヒアリングシートで足ります。その場合、欄に添える出どころが「録音の何分目」から「手帳の何行目」に変わるだけです。

面談が週に数組で、その日のうちに記録を打ち込める店なら、清書の効き目は小さくなります。その店では、AIより先に整理表の様式を決め、手帳の書き方を欄の並びにそろえるほうが手間に見合います。

整理表は7欄、初回面談の終わりに確かめるのは3欄

条件整理表は7つの欄で持ち、初回面談の終わりに本人へ確かめるのは、譲れない条件・時期・決める人の3欄です。希望条件を「譲れない」と「譲れる」に分け、その理由・住み替えの背景・決める人を添えます。欄ごとに、清書のもとになる記録と、本人に確かめる場面が違います。

条件整理表の欄 清書のもとになる記録 本人に確かめる場面
譲れない条件と、その理由 録音、ヒアリングシート 初回面談の終わり
譲れる条件 録音、内見の記録 内見の翌日
予算の上限と自己資金 ヒアリングシート 住宅ローンの事前審査の前
入居・引渡しの時期 シート、録音 初回面談
住み替えの背景と今の住まいの困りごと 録音、手帳の写真 2回目の来店
決める人 シート、録音 初回面談と、援助の話が出たとき
配慮の要る事情 本人が話した範囲 条件の形に直してから

理由の欄を置くのは、条件が入れ替わったときに、どの前提が動いたのかを追うためです。たとえば「駅から徒歩10分以内」の理由が夫の通勤なら、勤務先が変わった時点で条件ごと動きます。

決める人の欄は、内見の段取りで効きます。親が資金を援助する購入では、内見に親が来られる日を先に押さえないと、同じ物件を二度案内することになります。

録音とヒアリングシートで個人情報の扱いは変わるか?

変わります。ヒアリングシートのように本人が書いた書面で希望条件を受け取るときは、受け取る前に利用目的を明示します。会話や録音から聞き取った条件なら、利用目的を公表していない限り、取得の後で速やかに本人へ通知するか公表する決まりです。取得の状況から利用目的が明らかな場合は、通知や明示の例外に当たります。

家族の通院や介護の事情は、病歴に当たれば要配慮個人情報となり、その家族本人から、取得の前に原則として同意を得ます。整理表には病名を写さず、「1階が要る」「段差を避けたい」という条件の形で書き、その書き方でよいかを本人に確かめます。

清書を外部の生成AIサービスに頼む場合、サービス側が中身を取り扱わない旨が契約で決まり、アクセスも絞られていれば提供に当たりません。扱う契約なら、清書という利用目的に収まる委託かどうかを確かめ、収まれば預け先を監督します(第25条)。学習に回す定めや、扱いが読み取れない契約へ面談の記録を入れれば、第三者提供のおそれが出ます。

規約は年収を録音に入れない段取りと規約の確認項目に沿って確かめます。

内見の後は整理表の差分を読んで確定する

内見の翌日に、内見の記録と前回の整理表の差分をAIに並べさせ、営業担当が変わった欄に日付を付けて確定します。整理表が崩れやすいのは、初回面談の直後より、内見を重ねた後だからです。

仮に、初回面談で「駅から徒歩10分以内」を譲れない条件にした夫婦が、2件目の内見の帰りに「遠くても、もう一回り広いほうがいい」と話したとします。営業担当がうなずいても、整理表が初回のままなら、提案の下書きも新着の抽出も古い値を使います。駅に近い狭い物件が届き続け、整理表の上では何の異常も見えません。

確定は営業担当が持ちます。店長は週に1回、内見から日がたっても日付の入っていない整理表が無いかを見て、あれば担当に戻します。

ヒアリングの次にAIを入れる段は詰まりで選ぶ

整理表の欄が決まったら、次にAIを入れる段は、自店でいちばん詰まっている段から選びます。どの段の下書きも、材料は整理表の値です。

良い物件が出ても、その日のうちに提案を送れないなら、提案の段が先です。物件提案の連絡文をAIで下書きする手順では、整理表の「譲れない条件」を材料に下書きし、送る前に物確と配信停止を確かめます。

週末に反響が溜まり、一次返信が月曜まで遅れる店なら、ポータル反響への一次返信と反響の振り分けが先に効きます。元付への内見依頼と鍵の手配で電話が続くなら、内見の日程調整にかかるChatGPTの席と準備の費用で稟議の数字を組めます。

内見の後に連絡が途切れる顧客が多い店は、追客AIの見積の比べ方が次の候補です。申込の条件交渉の経緯が担当の手帳に残り、引き継げないなら、担当交代の日に後任が読む引継ぎ表の5欄が合います。契約に進んだ後の書面は、重要事項説明のAI活用と宅建士の持ち場で線が引けます。

整理表の効き目は「条件が違う」返信の数で測る

土日の初回面談から試しておくと、録音と手帳のメモが週明けまで溜まる分だけ、清書で浮く時間と、月曜の提案が初回の条件のまま出る食い違いの両方が見えます。

提案10件あたりで数えた「その条件ではない」の返信が下がらない営業担当がいれば、清書の頼み方より先に、その担当の整理表の欄の埋め方を店長と見直します。

明日から始める3ステップ

  1. 次の土日の初回面談の録音・シート・手帳を集めてAIに清書させ、月曜の朝に出どころの無い欄から本人へ電話で確かめる

    担当
    営業担当
    次へ進む目安
    月曜の昼までに、譲れない条件・時期・決める人の3欄が本人の言葉で確定した
  2. 次に内見する顧客を1組選び、内見の帰りに聞いた言葉を手帳の新しい行に書いておき、翌朝その行を整理表の欄と照らす

    担当
    営業担当
    次へ進む目安
    その顧客の整理表に、内見の日付か「変化なし」が入った
  3. 提案メールに「その条件ではない」と返った件数を対応記録の印から数え、提案10件あたりの件数を毎週の営業会議に並べる

    担当
    店長
    次へ進む目安
    条件違いの返信が提案10件あたり1件を下回ったら、平日の面談にも清書を広げる

この記事の見方を、自社に当てはめる

得られるもの
反響時と面談で条件が別々と答えると追客と返信が重くなり、出た側で送る相手と文面を人が決める所が出る
所要時間
約1分(6問)
登録
結果を見るまで登録は要りません
押した後
答えるとその場で、最初にAIへ任せる1工程と、人が確かめる所、2週間の試し方が出ます。資料として受け取るときだけ、会社名・お名前・メール・役職を入力します。

店は5段階のどこにいて、最初にAIへ回すならどの工程か

関連記事を先に読む具体的な進め方を相談する(オンライン45分)

出典・参考資料4件
  1. 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)第20条第2項・第21条・第25条・第27条第5項第1号e-Gov法令検索(デジタル庁) 確認日 2026.09.28
  2. 総務省「令和8年版 情報通信白書」第I部第2章第1節 生成AIの業務利用状況(図表I-2-1-7)総務省 確認日 2026.09.29
  3. 個人情報保護委員会「「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン」に関するQ&A」Q7-53(クラウドサービスの利用)個人情報保護委員会 確認日 2026.09.29
  4. 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日)個人情報保護委員会 確認日 2026.09.29
編集・監修体制BoostX編集部

BoostX編集部(株式会社BoostX)が、官公庁・業界団体などの一次情報を原典で確かめて書いています。下書きにはAIを使い、編集担当者が内容と出典を確認してから公開しています。

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更新履歴

最終更新

記事の最後にある診断の案内を、面談の記録の残し方から店の段階が分かる形に書き替えた。内見の後の手順は、次に内見する1組を選んで翌朝整理表と照らす作業にした

すべての更新履歴3件
  1. 記事の最後にある診断の案内を、面談の記録の残し方から店の段階が分かる形に書き替えた。内見の後の手順は、次に内見する1組を選んで翌朝整理表と照らす作業にした
  2. 題を「不動産仲介のヒアリングにAIを使う範囲と、条件整理表の欄の決め方」から、清書と本人確認の分担が分かる題に改めた。書き出しで、清書を任せる範囲と本人に確かめる欄を先に示し、流れの図の前の説明を2文に絞って、統計と録音しない店の話を図の後へ移した。統計に公表年を入れ、表の直後に営業担当が決めることの説明を足した
  3. 構成を6つの節に組み直し、5列の工程表を担当と差し戻しの分かる流れの図に、4列の欄の表を3列に置き換えた。欄に理由と今の住まいの困りごとを追加し、外部AIの扱いを委託・提供の区別で書き直して商談音声の記事へつないだ。締めを店長が週ごとに数える「条件違い」の返信件数にした