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Copilotで提案資料の初稿|自社で月4時間楽になる比較表

公開 2026.08.05 ・ 読了目安 約15分

スライドをつくる週の月曜は、だいたいこうなります。「骨子は頭にあるのに、1枚目のレイアウトで30分止まる」——手は動いているのに、20枚のうち1枚も中身が進んでいない時間です。

そこから過去の提案書を3本ほど開き、使えそうなページを切り貼りし、フォントと余白を揃え直す。気づけば昼で、まだ表紙とアジェンダしかできていません。提案資料1本は、20枚前後で3〜4時間。それが月に4本あれば12〜16時間が消えます。しかも消えているのは考えている時間ではなく、書き出しと体裁合わせという、成果に直結しない手作業の側です。従業員10〜50名規模の会社では、この作業をやっているのが社長本人か、営業を1人で回している責任者であることが多く、時間の単価がいちばん高い人の予定が押し出されていきます。

この記事では、PowerPointのCopilotに提案資料の初稿づくりをどこまで任せられるのか、そして自前だけで進めると何工程目で止まるのかを、6工程の時間の目安に分けて整理します。

30-SECOND SUMMARY忙しい方へ|この記事の結論
  1. 提案資料1本3〜4時間の内訳は6工程。白紙を埋める②〜⑤の4工程が125〜165分を占め、ここが13〜25分まで縮む余白です。
  2. Word原稿からのスライド化は24MB未満で最適に動作し、見出しスタイルで整理すると構造とスライド分割が正しく伝わります。標準テンプレートから開始すれば体裁も保持されます。
  3. Copilotは意味の理解も正確性の評価もできません。①の順番の設計と⑥の数字の裏取りに残る17〜35分は、人が握る前提で組みます。

提案資料の初稿づくりで、時間が消えている3つの場所

提案資料が重いのは、考える量が多いからではありません。1本3〜4時間のうち、実際に頭を使っているのは60〜80分ほどで、残りの2時間前後は「白紙をどう埋めるか」と「見た目を揃える」に使われています。ここを先に切り分けないと、道具を入れても時間は動きません。まず、時間が消える場所を3つに分けて見ます。

なお、生成AIを提案資料づくりに使うこと自体は、もう珍しい話ではありません。総務省の令和7年版 情報通信白書では、メール・議事録・資料作成の補助で生成AIを使っている企業の割合は47.3%、何らかの場面で現在使っている企業は55.2%と整理されています。同白書では、いずれも他国と比べて低い水準だと位置づけられています。つまり、資料作成の補助という最も入りやすい領域ですら、国内ではおよそ2社に1社が手つかずのまま残っている段階だと読み取れます。

1枚目のレイアウトで30分溶ける

いちばん最初に止まるのが表紙と2枚目です。タイトルの位置、ロゴの大きさ、アジェンダを3項目にするか5項目にするか。決めることは小さいのに、決まらないまま25〜30分が過ぎます。しかもこの30分は、提案の中身とはほとんど関係ありません。1本あたり30分、月4本なら2時間、年48本なら24時間が、白紙を見つめる時間に消えている計算になります。

白紙が重いのは、型が決まっていないからです。型が決まっている会社は、1枚目に5分もかけません。逆に言えば、初稿が1枚でも出た瞬間に、この30分はほぼ丸ごと消えます。ゼロから1をつくるのと、7割の出来のものを直すのとでは、必要な集中力がまったく違うからです。

過去資料の使い回しで、数字と言い回しの整合が崩れる

2つ目は、過去の提案書からの流用です。3本の資料からページを持ってくると、価格の表記が2種類、サービス名の言い方が3種類、対象の呼び方が「御社」と「貴社」で混在する、といったズレが生まれます。1枚ずつ直せば済む話ですが、20枚のうち8〜12枚に手が入るため、25〜35分は取られます。

やっかいなのは、このズレが本人には見えにくいことです。自分で書いた文章は、書いた順に読んでしまうので違和感が出ません。結果、提案先の会議で「この前もらった資料と金額の書き方が違いますが」と指摘されて初めて気づく。1回の指摘で失う信頼は、浮かせた30分では取り返せません。

レビューで順番が違うと戻り、また2時間

3つ目が差し戻しです。中身は合っているのに「順番が違う」「結論が7枚目にあるのは遅い」と戻される。ページの入れ替えだけなら10分ですが、順番が変わると各ページの繋ぎの1行が全部合わなくなるため、実質は60〜120分の作り直しになります。月に2回起きれば、それだけで2〜4時間です。

この差し戻しは、骨子を文章で確定させないまま、いきなりスライドを触り始めることで起きます。実務では、スライドを1枚も開かないうちに、A4で1枚分の原稿を先に書き切っておくほうが速い。この順番の話が、次の章のCopilotの使いどころに直結します。

PowerPointのCopilotに任せられる範囲と、任せられない範囲

提案資料づくりの工程別に、現状の所要時間の目安とPowerPointのCopilotを組み込んだ後の目安を比較した表
提案資料1本の工程別 時間目安の比較(いずれも一般的な目安)

PowerPointのCopilotを「スライドを全部つくってくれるもの」と思って入れると、たいてい早い段階で使われなくなります。実務での位置づけは、初稿の骨組みと体裁を出す道具です。ここを正しく置けるかどうかで、月4時間の差が出ます。Microsoftの公式ドキュメントに書かれている仕様を根拠に、任せられる範囲を3つに分けて見ていきます。

Word原稿からスライドの骨組みを起こす

いちばん実務に効くのが、Wordで書いた原稿からプレゼンテーションを作成する使い方です。Microsoftの公式サポート「PowerPoint の Copilot を使用して新しいプレゼンテーションを作成する」では、この機能は24MB未満のWordドキュメントで最適に動作すると案内されています。また、Wordのスタイルを使ってドキュメントを整理しておくと、Copilotが元の文書の構造とスライドの分割をよりよく理解できるとも書かれています。

ここが実務上のポイントです。前章で触れた「スライドを開く前にA4で1枚の原稿を書く」という順番は、そのままCopilotが得意な入力形式と一致します。見出し1が章、見出し2がスライド、という構造で20〜30行の原稿を用意すれば、そこから初稿が起きる。原稿さえあれば、白紙を見つめる25〜30分は不要になります。さらに同ページには、Word内の画像がプレゼンテーションに組み込まれること、参照するファイルにはアクセス許可が必要であることも記載されています。

自社の標準テンプレートを保ったまま初稿が出る

2つ目が体裁です。同じ公式ページには、組織が標準のプレゼンテーションテンプレートを使っている場合、そのテンプレートから開始すればテーマとデザインが保持され、既存のレイアウトが使われる、と説明されています。つまり、自社の表紙・配色・フォントの型を1つ決めておけば、初稿の時点で見た目が自社仕様で出てくるということです。

体裁合わせは、提案資料1本あたり30〜40分を占める工程です。ここが2〜5分になるインパクトは大きい。ただし前提として、社内に「これが標準」と言えるテンプレートが1つ存在している必要があります。担当ごとに3種類のフォーマットが並立している状態では、この効果は出ません。道具の話に見えて、実は社内の型を1つに決めるという運用の話です。

Copilotが握れないのは、意味の理解と数字の正しさ

任せられない側もはっきり書かれています。Microsoftの公式FAQ「Frequently asked questions about Copilot in PowerPoint」では、Copilotは意味を理解したり正確性を評価したりすることはできない、と明記されています。生成されたコンテンツは不正確または不適切な場合があり、デザインの提案も不正確だったり誤解を招いたり無関係だったりすることがある、1つのプロンプトで処理できる語数にも制限がある、とされています。

前掲の日本語サポートページでも、作成機能の出力はAIによって生成されたコンテンツであり、それに応じて人間がレビューして編集する必要があると案内されています。提案資料でいえば、価格・納期・実績の数字、そして「なぜ御社にこの順番で話すのか」というストーリー設計は、最後まで人が握る領域です。ここを渡してしまうと、体裁だけ整った、中身の合っていない20枚ができあがります。なお本記事は2026年8月時点の情報のため、最新の仕様は公式ページで確認してください。

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提案資料1本を6工程に分けて、時間の目安を比べる

「楽になる」と言われても、どこが何分短くなるのかが見えないと、社内で予算の判断ができません。提案資料1本を6つの工程に分解し、一般的な目安として時間を並べます。数字はあくまで20枚前後の提案資料を1人でつくる場合のレンジです。

提案資料1本を6工程に分解する

6工程は、①骨子・ストーリーの組み立て、②1枚目のレイアウトと全体の型決め、③スライド本文の下書き、④過去資料からの図表・実績ページの差し込み、⑤体裁合わせ、⑥数字の裏取りと最終レビュー、です。この6つを足すと、1本あたり180〜240分、つまり3〜4時間になります。感覚で「半日仕事」と言っていたものを、分単位に割ってみるだけで、どこを削るべきかが見えます。

6工程の時間の目安を並べた比較表

工程 いまの時間の目安 Copilotを組み込んだ後の目安 手戻りが起きる原因
①骨子・ストーリーの組み立て 30〜40分 12〜20分 頭の中だけで組み、文章にしないまま作図に入る
②1枚目のレイアウトと全体の型決め 25〜30分 3〜5分 標準テンプレートが3種類並立し、毎回選び直す
③スライド本文の下書き 45〜60分 5〜10分 1枚に3論点を詰め、後で分割し直す
④過去資料の図表・実績ページ差し込み 25〜35分 3〜5分 元資料が3本に分散し、最新版がどれか分からない
⑤体裁合わせ(フォント・余白・配色) 30〜40分 2〜5分 担当ごとにフォント設定が違う
⑥数字の裏取りと最終レビュー 25〜35分 5〜15分 出典を控えず、後から根拠を探し直す

合計すると、いまが180〜240分(3〜4時間)、組み込んだ後が30〜60分(30分〜1時間)です。差は150〜180分、1本あたり2時間半前後が浮く計算になります。BoostXが自社で計測している水準では、提案資料の作成は1本3〜4時間から30分〜1時間になっており、この表のレンジと同じ範囲に収まっています。

短くなるのは書き出しと体裁、短くならないのは裏取り

表を縦に見ると、傾向がはっきりします。②③④⑤の4工程は合計125〜165分から13〜25分へ、大きく縮みます。ここは「白紙を埋める」「見た目を揃える」という、判断がほとんど要らない作業だからです。一方で①は30〜40分が12〜20分になるだけ、⑥は25〜35分が5〜15分にとどまります。順番の設計と数字の正しさは、前章のとおりCopilotが評価できない領域だからです。

この非対称さは、むしろ良い知らせです。浮いた150〜180分のうち、30〜40分を①と⑥に戻せば、提案の質は上がります。1本あたり2時間近くを他の商談準備や顧客対応に回しながら、資料そのものは前より練られている、という状態がつくれる。時間を短くすることと、中身を厚くすることは、この分け方なら両立します。

BoostXが自社で計測している水準では、資料作成は月8時間から月4時間になっています。提案資料1本で2時間半浮くとすれば、月2本弱で到達する数字です。ほかにも提案書の下書きが月10時間から月3時間、5つの業務の合計では月33時間から月13時間という水準で動いています。派手な話ではありませんが、月20時間を別の仕事に回せる差は、10〜50名規模の会社では人1人分の余白に近い意味を持ちます。

自前だけで進めた会社が止まる4つのポイント

ここまでの数字を見て「うちでもできそうだ」と思われたなら、それは正しい感覚です。実際、道具を触るだけなら1日で始められます。問題は、その先で止まる場所がだいたい決まっていることです。私が支援した会社でも、最初に決めたのは道具の設定ではなく、どこまでを任せてどこからを人が決めるかという線引きでした。よく止まる4か所を挙げます。

表示されない・使えない、で最初の1週間が止まる

最初の壁は、意外にも入口です。前掲のMicrosoft公式サポートには、Word・Excel・PowerPoint・OneNoteでCopilotが表示されない場合、Microsoft 365サブスクリプションに含まれていないか、組織の設定で利用できない可能性がある、と記載されています。契約プランとテナント側の設定という2つの条件が揃わないと、そもそも画面に出ません。

ここで多いのが、社長のPCでは出るのに営業3人のPCでは出ない、というちぐはぐな状態です。ライセンスの割り当てを1人ずつ確認して回るうちに1週間が過ぎ、熱が冷めます。始める前に、対象者は何人で、どのプランに何ライセンス必要で、テナント側で何を許可するのか。この3点を先に決めておくだけで、最初の1週間の進み方は変わります。

出力を疑う目がないと、誤りがそのまま提案先へ渡る

2つ目がレビュー体制です。公式FAQにあるとおり、Copilotは意味を理解できず正確性も評価できません。にもかかわらず、出てきたスライドは体裁が整っているため、正しそうに見えます。人は、見た目が整った文章を疑いにくい。ここに落とし穴があります。

実務では、提案先に出す前に「数字が入っているページだけは、必ず出典に当たって2人目が見る」という1行のルールを置くかどうかで結果が変わります。20枚のうち数字が入るのはだいたい5〜8枚ですから、確認は5〜10分で済みます。この5分を省いた1回が、月4本の提案すべての信用を落とすことがあります。

テンプレートと原稿の型が決まっていないと、毎回ゼロから

3つ目が型です。前章で見たとおり、初稿の質は入力の原稿と標準テンプレートで決まります。ところが10〜50名規模の会社では、提案書のフォーマットが担当ごとに2〜3種類あるのが普通です。この状態で始めると、毎回どのテンプレートを起点にするかの判断が発生し、②の工程が5分に縮みません。

やるべきことは単純で、標準テンプレートを1つに決め、原稿の見出し構造を5〜7項目の型に固定するだけです。単純ですが、社内で決めるとなると、誰の資料を正にするかという話になって止まります。実際、この1つが決まらないまま数週間が過ぎることもあります。道具ではなく、決め方の問題です。

3人以上で使い始めると、品質のばらつきが表に出る

4つ目が横展開です。1人で使っている間は、多少の当たり外れは自分で吸収できます。ところが営業3人、5人と広がると、同じ道具を使っているのに、出てくる資料の水準にはっきりと差が出ます。入力する原稿の粒度が人によって違うからです。ここで「やっぱりAIは使えない」と結論づけてしまう会社が出ます。

この4か所は、どれも技術の問題ではなく、決め事と手順の問題です。だから、社内の誰かが片手間で3か月かけるより、外の目を入れて数週間で型を決めてしまうほうが早い。提案資料だけでなく、見積・報告・社内共有まで含めて一度に整理したい場合は、戦略の整理から実装、社内への定着までをまとめて見る生成AIコンサルティング(プロジェクト型)という進め方もあります。まずは自社がこの4か所のどこで止まりそうかを見極めるところからで十分です。

ビフォーアフター:提案資料1本の流れがここまで変わる

数字だけでは実感が湧きにくいので、提案資料1本をつくる1日の流れとして並べます。同じ人、同じ案件、同じ20枚の資料という前提です。

BEFORE

提案1本に3〜4時間、週の予定が押し出される

9時に着手。表紙とアジェンダで30分、過去の提案書を3本開いて使えるページを探すのに30分。10時から本文の下書きに入り、45〜60分かけて15枚分を書く。昼をはさんで図表の差し込みに30分、フォントと余白を揃えるのに35分。15時前に一度上長に見せると「結論が7枚目では遅い」と戻り、順番の入れ替えと繋ぎの文の直しで、さらに60分。手が離れたのは16時過ぎでした。

この日、顧客への電話は2件しかかけられていません。月4本の提案があれば、この日が月に4日あるということです。12〜16時間、つまり2営業日分が、資料の中身ではなく資料づくりの手作業に使われている状態です。

AFTER

初稿30分〜1時間、残りを中身に回せる

9時に着手。スライドは開かず、Wordで20〜30行の原稿を書きます。見出し1で章、見出し2でスライド、という構造だけ守って12〜20分。そこから標準テンプレートを起点に初稿を起こすと、表紙・アジェンダ・本文の骨組みまでが数分で並びます。体裁は最初から自社仕様なので、直すのは2〜5分。

10時前には初稿ができているので、残りの時間は①の順番と⑥の裏取りに使えます。数字の入った6枚を出典に当たって確認し、結論を2枚目に上げ、繋ぎの1行を整える。上長レビューは、骨子が原稿の段階で共有されているため差し戻しになりません。11時には提出でき、午後は顧客対応に4時間使えます。

違いを生んでいるのはツールではなく運用設計

この2つの1日を分けたのは、Copilotの性能ではありません。分けたのは3つの決め事です。1つ目は、スライドを開く前にWordで原稿を書くという順番。2つ目は、標準テンプレートを1つに固定したこと。3つ目は、数字が入るページだけ人が必ず確認するというレビューの1行ルールです。どれも道具を買えば手に入るものではなく、社内で決めるものです。

逆に言えば、この3つを決めずに同じライセンスを配っても、Beforeの1日はほとんど変わりません。「うちはまだBefore寄りだ」と感じた方は、道具の検討より先に、自社の提案資料が6工程のどこで何分止まっているかを1本分だけ測ってみてください。そこが分かれば、次に何を決めるべきかは自然に見えてきます。

よくある質問

QCopilotがあれば、提案資料は最初から最後まで任せられますか。

A任せられるのは初稿の骨組みと体裁までです。Microsoftの公式FAQでも、Copilotは意味を理解したり正確性を評価したりすることはできず、生成された内容が不正確な場合があるため、人がレビューして編集する必要があると案内されています。6工程でいえば②〜⑤の4工程が13〜25分まで縮む一方、①の順番の設計と⑥の数字の裏取りは合わせて17〜35分が残ります。ここを人が握る前提で組むのが、いちばん早い形です。

QMicrosoft 365を契約していれば、すぐ画面に出てきますか。

A必ずしも出るとは限りません。公式サポートには、Word・Excel・PowerPoint・OneNoteでCopilotが表示されない場合、Microsoft 365サブスクリプションに含まれていないか、組織の設定で利用できない可能性があると記載されています。対象者が何人で、どのプランに何ライセンス必要か、テナント側で何を許可するかの3点を先に決めておくと、立ち上がりの最初の1週間を無駄にせずに済みます。2026年8月時点の情報のため、契約条件は公式ページで確認してください。

Q自社のテンプレートやロゴの配置は崩れませんか。

A公式サポートでは、組織が標準のプレゼンテーションテンプレートを使っている場合、そのテンプレートから開始すればテーマとデザインが保持され、既存のレイアウトが使われると説明されています。逆に言えば、標準が2〜3種類並立していると効果が出ません。体裁合わせは1本あたり30〜40分を占める工程なので、標準を1つに決めておく価値は大きいところです。

Q社内にIT担当が1人もいませんが、1か月で形になりますか。

A提案資料に絞るなら、専任のIT担当がいなくても進められます。難所はライセンスの割り当てと、標準テンプレート・原稿の型・レビュー基準という決め事のほうで、これは技術ではなく社内の合意の問題です。片手間で3か月かけるより、外の目を入れて数週間で型を決めてしまうほうが結果的に早いことが多いです。まずは提案資料1本分の時間を6工程に分けて測るところから始めてみてください。

まとめ

  • 提案資料1本3〜4時間の内訳は6工程。白紙を埋める②〜⑤の4工程が125〜165分を占め、ここが13〜25分まで縮む余白です。
  • Word原稿からのスライド化は24MB未満で最適に動作し、見出しスタイルで整理すると構造とスライド分割が正しく伝わります。標準テンプレートから開始すれば体裁も保持されます。
  • Copilotは意味の理解も正確性の評価もできません。①の順番の設計と⑥の数字の裏取りに残る17〜35分は、人が握る前提で組みます。
  • BoostXが自社で計測している水準では、資料作成は月8時間から月4時間、提案資料は1本3〜4時間から30分〜1時間、5業務合計では月33時間から月13時間で動いています。
  • 止まる場所は決まっています。ライセンスの割り当て、レビューの1行ルール、標準テンプレートの一本化、3人以上での品質のばらつき。この4か所を先に決めておくかどうかで、立ち上がりの速さが変わります。

監修者|生成AIの導入から定着まで伴走する専門家が確認しています

吉元大輝(よしもとひろき)

株式会社BoostX 代表取締役社長

中小企業の生成AI導入を支援する「生成AI伴走顧問」サービスを提供。業務可視化から定着支援まで、一気通貫で企業のAI活用を推進している。

公開日:2026年8月

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