募集をかけると決めてから、原稿が実際に世に出るまでの日数を数えたことがあるでしょうか。「仕事内容の欄で手が止まって、そのまま1週間たった」——従業員10〜50名規模の会社では、この止まり方がひとつの定番です。書けないのではなく、腰を据えて書く85分が1日のどこにも空いていない、というほうが実態に近いはずです。
求人原稿1本にかかる時間は、要件の整理から媒体別の書き分けまでで一般的な目安が85分。月に6本出す会社なら510分、8.5時間です。しかも書いているのは社長本人か総務兼務の担当者で、いちばん時間の単価が高い人の予定に85分が割り込みます。手が空くのを待つうちに、募集の開始は1週間、2週間と後ろへずれます。この記事では、求人原稿1本の85分を6つの工程に分け、どこが短くなってどこが短くならないのかを、労働条件の明示事項の扱いとあわせて整理します。
- 求人原稿1本の目安は85分。内訳は①15分・②20分・③15分・④12分・⑤15分・⑥8分で、重い②③⑤の3工程だけで50分を占めます。
- 短くなるのは②③⑤⑥の4工程で58分が13分へ、短くならない①④は27分が22分へ。1本あたり50分、月6本なら8.5時間が3.5時間という規模感です。
- 令和6年4月1日から、従事すべき業務の変更の範囲・就業の場所の変更の範囲・有期労働契約を更新する場合の基準に関する事項の3つが、募集等の際に明示すべき事項として追加されています。ここは人が確認する工程です。
目次
求人原稿が書き上がらないまま、募集の開始が2週間ずれる
原稿が書き上がらないのは、文章力の問題ではありません。85分の内訳を開くと、「誰を採るか」を本当に考えている時間は15分ほどで、残りの70分の多くは素案づくり、言い換え、媒体ごとの書き直しといった、判断をほとんど伴わない手作業です。止まっているのは頭ではなく手のほうです。時間が消えている場所を3つに分けて見ます。
やっかいなのは、原稿の出来がそのまま結果に効く時期だという点です。厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年5月分)(令和8年6月30日公表)では、令和8年5月の有効求人倍率(季節調整値)が1.17倍、新規求人倍率が2.11倍。一方で正社員有効求人倍率は0.99倍、ほぼ1倍です。求職者1人に対して正社員の求人が1件しかない水準では、条件の差より先に、原稿が読まれるかどうかが効きやすい局面です。募集開始の2週間の遅れは、2週間ぶんの応募機会を手放すことと同じです。
仕事内容の欄で、20分手が止まる
6工程で最も重いのが、仕事内容の素案づくりです。一般的な目安で20分。1日の動きを思い出して箇条書きにし、社内用語を社外に通じる言葉へ直し、順番を入れ替える。月6本なら120分、2時間ぶんです。85分の4分の1近くがここに乗っています。
20分かかるのは、白紙から始めているからです。いま社員がやっている仕事は、社内では当たり前すぎて言語化されていません。「営業事務」の4文字の中に、見積作成・受発注・電話の一次対応・請求書発行の4つが入っていても、外からは1つも見えない。その4つを外向きの言葉に開く作業を、白紙の画面を前にやるから5分、10分と過ぎます。
求める人物像が「元気な人」で終わってしまう
次に止まるのが、求める人物像と歓迎要件の言語化です。目安は15分。ところが15分かけても、出てくるのは「明るく元気な方」「コミュニケーション能力の高い方」といった、どの会社の原稿にも載っている1行になりがちです。3社の原稿に同じ文言が3つ並べば、応募者が選ぶ基準は給与と勤務地の2点に寄りやすくなります。
これは語彙の問題ではなく、順番の問題です。必須要件と歓迎要件を分けずに書き始めるので、15分の多くが「あったら嬉しい条件」の言い換えに溶けます。実務では、必須は3つまで、歓迎は5つまでと先に上限を決めるほうが速い。上限があると、4つ目を落とすために「なぜ要るのか」を考えることになり、その1往復で人物像の輪郭が出ます。
媒体ごとに書き直すたび、中身がずれていく
3つ目が媒体別の書き分けです。ハローワーク、求人サイト、自社の採用ページ。中身は同じでも文字数の上限も見出しの粒度も違うため、3媒体で15分、1媒体あたり5分の書き直しが出ます。1本書いたつもりで、実際には3本書いている状態です。
問題は15分という時間より、書き直すたびに中身がずれることです。文字数を詰める過程で、自社ページには残っている変更の範囲の記載が求人サイトから落ちる。給与の但し書きが2媒体で違う表現になる。応募者が3媒体を見比べれば、1点の食い違いでも信用に響きます。3媒体へ横並びで書くのではなく、正となる1本を決めて各媒体へ落とす。順番を変えるだけで、ずれは起きにくくなります。
ChatGPTに任せられる範囲と、人が決める範囲
ChatGPTを「求人原稿を丸ごと書いてくれるもの」と思って入れると、早い段階で使われなくなります。実務での位置づけは、素案づくりと言い換えの道具です。85分のうち何分をそこへ割り当てるかで、1本あたり50分の差が出ます。任せられる側と人が握る側を、3つに分けて見ていきます。
仕事内容と歓迎要件の素案づくりは任せられる
いちばん効くのが、②仕事内容の素案づくりと③求める人物像・歓迎要件の言語化です。この2工程は合計35分(20分と15分)ですが、素案が1本あれば7分(4分と3分)まで下がります。差は28分、85分の3分の1です。社内用語の箇条書きを渡して外向きの言葉に開いてもらい、必要な部分だけ人が直す。書き出しの1行目を考える時間が消えるだけで、体感はかなり変わります。
同じ要領で、⑤媒体別の書き分けも15分が4分になります。正となる1本があれば、各媒体の文字数に合わせて落とすのは判断ではなく変換だからです。大事なのは、渡す前に必須3つ・歓迎5つの上限を人が決めておくこと。上限なしで投げると歓迎要件がいくつも並び、削る作業がそのまま増えます。絞るのが人、書き広げるのが道具、という分担が現実的です。
労働条件の明示事項は、法令側の確認が要る
一方で、そのまま任せてはいけない欄があります。労働条件の明示事項です。厚生労働省の令和6年4月より、募集時等に明示すべき事項が追加されますによれば、令和6年4月1日から、労働者の募集等の際に明示が必要な事項として次の3つが追加されています。1つ目が従事すべき業務の変更の範囲、2つ目が就業の場所の変更の範囲、3つ目が有期労働契約を更新する場合の基準に関する事項(通算契約期間又は更新回数の上限を含む)です。
この3つは、文章の巧拙ではなく事実の問題です。将来どこまで職種が変わり得るか、転勤の範囲はどこまでか、更新の上限をどう置くか。自社が決めていなければ、どんな道具を使っても正しくは書けません。④労働条件欄が12分から10分にしか下がらないのは、この確認が丸ごと残るからです。なお本記事は2026年8月時点の内容のため、詳細は厚生労働省の公式ページで最新の内容を確認してください。
誰を採るかの判断は人が握る
任せられない側の中心が、①募集要件の整理です。15分が12分になるだけで、3分しか動きません。「1人採って何をしてもらうのか」「いまの4人でさばけないのはどの仕事か」は、社内にしか答えがないからです。ここが曖昧なまま素案づくりへ進むと、20分が4分になっても、出てくるのは的の外れた原稿です。速く外すだけになります。
実務では、書き始める前に3行だけ決めておくと崩れません。1行目、任せる仕事の範囲。2行目、必須要件3つと歓迎要件5つの線引き。3行目、給与レンジと変更の範囲の考え方。この3行があれば、素案の手直しは1本あたり数分で収まります。逆に3行がないまま6本出せば、6回とも同じ場所で迷います。判断を人が握り、文章化を任せる。この順番が逆になると、速いだけの原稿が量産されます。
求人原稿1本を6工程に分けて、時間の目安を比べる
「楽になる」と言われても、どこが何分短くなるかが見えないと社内では判断できません。求人原稿1本を6つの工程に分け、一般的な目安として時間を並べます。前提は、従業員10〜50名規模の会社で、社長か総務兼務の担当者が1人で1本を仕上げる場合です。職種や媒体数によって前後します。
求人原稿1本を6工程に分解する
6工程は、①募集要件の整理(誰を採るか・任せる仕事の範囲)、②仕事内容の素案づくり、③求める人物像・歓迎要件の言語化、④労働条件欄の記載(明示事項の確認を含む)、⑤媒体別の書き分け(ハローワーク/求人サイト/自社サイト)、⑥社内すり合わせ・最終確認、の6つです。目安は順に15分、20分、15分、12分、15分、8分。足すと85分になります。
この分け方の効きどころは、85分が「原稿を書く時間」という1つの塊でなくなることです。重いのは②の20分と、③⑤の15分ずつ。この3工程だけで50分と、全体の半分以上を占めます。逆に⑥は8分しかなく、ここを削っても大勢は変わりません。分単位に割るだけで、手をつける場所が2〜3個に絞れます。
6工程の時間の目安を並べた比較表

比較表の中身を文章でも残しておきます。①募集要件の整理は15分が12分、②仕事内容の素案づくりは20分が4分、③求める人物像・歓迎要件の言語化は15分が3分、④労働条件欄の記載は12分が10分、⑤媒体別の書き分けは15分が4分、⑥社内すり合わせ・最終確認は8分が2分。合計すると85分が35分になり、1本あたりの差は50分です。いずれも一般的な目安であって、保証された数字ではありません。
月に6本出す会社なら、いまが510分で8.5時間、あとが210分で3.5時間。差は300分、5時間ぶんです。この5時間を「浮いた時間」と見るか「募集を2週間早く出せる余白」と見るかで、表の意味は変わります。10〜50名規模の会社では後者が効きます。8.5時間ぶんの作業が3.5時間に収まると、原稿の完成を待つ行列が消え、募集の開始日を自分たちの都合で決められるからです。
短くなるのは素案づくり、短くならないのは要件の整理と条件欄
表を縦に見ると、6工程はきれいに2種類へ分かれます。短くなるのは②③⑤⑥の4工程で、合計58分が13分、45分ぶんが浮きます。短くならないのは①と④の2工程で、合計27分が22分、浮くのは5分だけです。45分と5分を足して50分。1本あたりの差50分は、ほぼ全部が②③⑤⑥から出ています。
この非対称さは、むしろ良い知らせです。①の要件整理と④の明示事項の確認は、そもそも短くしてはいけない工程だからです。浮いた50分のうち10分をこの2工程へ戻せば、1本あたり40分短いまま、原稿の中身は前より正確になります。月6本なら、戻したうえでなお4時間前後の余白が残ります。
自前だけで進めた会社が止まる4つのポイント
ここまでの数字を見て「うちでもできそうだ」と感じたなら、その感覚は正しいです。道具を触るだけなら1日で始められます。問題は、その先で止まる場所がだいたい決まっていることです。私が支援した会社でも、最初に決まらないのは道具の設定ではなく、何を入力してよいかと、どこからを人が判断するかという2本の線でした。求人原稿で止まりやすい4か所を挙げます。
明示事項の抜けが、そのまま求人原稿に残る
1つ目が明示事項です。前章のとおり、令和6年4月1日から3つの事項が追加されています。従事すべき業務の変更の範囲、就業の場所の変更の範囲、有期労働契約を更新する場合の基準に関する事項の3つです。ところが素案づくりだけを任せると、この3欄は「未定」「応相談」の2語で埋まりがちです。文章として通っていても、決めていない事実は変わりません。
先に決めるべきは3点です。1点目、いまの職種から将来変わり得る範囲をどこまでにするか。2点目、就業場所の変更をどの範囲で認めるか。3点目、有期契約なら更新の上限をどう置くか。これが決まっていれば④の12分は10分で回ります。決まっていなければ、6本出すあいだ6回同じ場所で止まります。止まっているのは原稿ではなく、社内の意思決定のほうです。
実態より良く書いた原稿が、入社後のミスマッチになる
2つ目が、書きすぎです。素案づくりが4分で終わると、原稿はきれいに整います。整った文章はそれらしく見えるので、実際には週1回しかない仕事が主要業務のように並んだり、繁忙期の実態が1行も出てこなかったりします。書き手に嘘をつく意図はありません。整った文章のほうが通りやすい、というだけの話です。
ただ、この差は入社後に表に出ます。1人採り直しになれば、85分の原稿づくりも、掲載の期間も、面接に使った時間も最初からやり直しです。伴走顧問の現場でも、素案が出たあとに確認を1つ挟むようにしています。「この1行を、いまの担当者が読んで頷くか」。頷かない行は落とす。⑥が8分から2分に下がるぶん、この確認に1〜2分を戻しておくのが安全です。
応募者の個人情報をどこまで入力してよいかが決まらない
3つ目が入力範囲です。原稿づくりの段階では自社の情報しか扱いませんが、運用が進むと応募書類の要約や面接メモの整理にも同じ道具を使いたくなります。そこで、応募者の氏名・連絡先・職務経歴をそのまま入力してよいのかという判断が必要になります。決めていない会社では、個人の判断で貼り付けるか、怖くて何も使わないかの両極に振れがちです。
決め方は難しくありません。入力してよい情報、伏せる情報、利用する契約プランの3点を、始める前に1行ずつ決めておく。応募者の情報は伏せ字か仮名に置き換え、固有名詞は出力後に人が差し込む運用にすれば、素案の質はほとんど落ちません。あわせて学習利用に関する設定や利用規約は、2026年8月時点の内容を各提供事業者の公式ページで必ず確認してください。決めること自体は短時間で済みますが、後回しにすると着手そのものが止まります。
原稿が個人のフォルダに散って、次の募集でまた1から
4つ目が置き場所です。85分が35分になっても、出来上がった原稿が担当者のデスクトップに残るだけなら、半年後の次の募集ではまた85分から始まります。10〜50名規模の会社で起こり得るのが、数年ぶんの求人原稿が複数の個人フォルダに分かれ、どれが最新か誰にも分からない状態です。
正となる原稿を1本決め、職種ごとに1つのファイルへ集約し、そこから3媒体へ落とす。やることはこれだけですが、社内で決めるとなると「誰の原稿を正にするか」で止まります。技術ではなく、決め方の問題です。求人原稿だけでなく、社内文書や日報、社外向けの資料まで一度に整理したい場合は、戦略の整理から実装、社内への定着までをまとめて見る生成AIコンサルティング(プロジェクト型)という進め方もあります。まずは、自社がこの4か所のどこで止まりそうかを見極めるところからで十分です。
ビフォーアフター:求人原稿づくりの1ヶ月がここまで変わる
数字だけでは実感が湧きにくいので、1ヶ月に6本の求人原稿を出す会社の流れとして並べます。同じ人、同じ6職種、同じ3媒体という前提です。
1本85分×6本で月8.5時間、募集開始が後ろにずれる
月初に欠員が2つ出て、追加で4職種の募集も決まりました。1本目に取りかかれたのは第2週です。要件の整理で15分、仕事内容の素案で20分、人物像で15分。ここまでで50分使ったところに来客が入って中断し、翌日また白紙に近い状態から書き直し。労働条件欄で12分、3媒体への書き分けで15分、最終確認で8分。1本85分の作業が、実際には2日にまたがりました。
これが6本ですから、合計510分、8.5時間。85分が通常の仕事の合間に散らばるので、体感は1ヶ月ずっと求人原稿を書いている感覚になります。6本目が出そろったのは第4週で、最初の欠員から2週間以上が過ぎていました。しかも3媒体で条件の表現が少しずつ違い、応募者からの1本の電話で食い違いに気づく。この1ヶ月、採用の中身を考える時間はほとんど残っていません。
1本35分×6本で月3.5時間、募集開始を2週間前倒しできる
月初の状況は同じです。違うのは、書き始める前に3行の判断(任せる仕事の範囲・必須3つと歓迎5つ・給与レンジと変更の範囲)が決まっていることと、正となる原稿の置き場所が1か所に決まっていることです。要件の整理は12分。社内用語の箇条書きを渡すと、仕事内容の素案が4分、人物像と歓迎要件が3分で出てきます。
労働条件欄は12分が10分。3つの明示事項の確認が残るので、ここはほとんど短くなりません。3媒体への書き分けは正となる1本から落とすだけで4分、最終確認は2分。合計35分で、1本が1回の着手で終わります。6本で210分、3.5時間。第1週のうちに6本とも出し切れるので、Beforeで第4週にずれ込んでいた募集開始が第2週へ、2週間ぶん前倒しになります。浮いた5時間から1本あたり合計10分を要件整理と条件欄へ戻しても、4時間前後の余白は残ります。
違いを生んでいるのはツールではなく運用設計
この2つの1ヶ月を分けたのは、道具の性能ではありません。分けたのは3つの決め事です。1つ目が、書き始める前の3行の判断。2つ目が、3つの明示事項を社内で決めておくこと。3つ目が、正となる原稿を1本に決めて置き場所をそろえたことです。BoostXが中小企業のAI導入を支援するなかで実感しているのは、結果を分けるのはこうした決め事のほうで、同じ道具を配っただけの会社ではBeforeの1ヶ月がほとんど変わらない、ということです。私が支援した会社で最初に効いたのも、道具の切り替えではなくこの3行を先に決めたことでした。
うちはまだBefore寄りだと感じた方は、道具の検討より先に、直近の求人原稿1本が6工程のどこで何分止まったかを測ってみてください。85分の内訳が1本ぶんでも見えれば、次に決めるべきことは3行に絞れます。50分の差は、そこから先の話です。
よくある質問
Q求人原稿は、最初から最後まで任せられますか。
A任せられるのは素案づくりと言い換えまでです。6工程でいえば②③⑤⑥の4工程が合計58分から13分まで下がる一方、①の募集要件の整理と④の労働条件欄は合計27分が22分にしかなりません。誰を採るのか、任せる仕事の範囲をどこまでにするのか、変更の範囲をどう置くのかは、書き方ではなく社内の判断だからです。1本85分が35分になる前提として、この2工程は人が握ってください。
Q労働条件の欄も含めて書いてもらって問題ありませんか。
A下書きは出せますが、内容の確認は人が行ってください。厚生労働省の資料では、令和6年4月1日から、従事すべき業務の変更の範囲、就業の場所の変更の範囲、有期労働契約を更新する場合の基準に関する事項(通算契約期間又は更新回数の上限を含む)の3つが、募集等の際に明示すべき事項として追加されたとされています。この3つは自社が決めていなければ正しく書けません。④の工程が12分から10分にしか下がらないのはそのためです。2026年8月時点の内容のため、詳細は公式ページでご確認ください。
Q応募者の履歴書や面接メモを、そのまま入力してもよいですか。
A入力の前に、社内でルールを1行決めておくことをおすすめします。氏名・連絡先・職務経歴は伏せ字か仮名に置き換え、固有名詞は出力後に人が差し込む運用にすれば、素案の質はほとんど落ちません。あわせて、学習利用に関する設定や利用規約は2026年8月時点の内容を各提供事業者の公式ページで必ず確認してください。入力してよい情報・伏せる情報・利用する契約プランの3点を先に決めるだけで、立ち上がりの2〜3週間が変わります。
Q総務が1人しかいませんが、1ヶ月で形になりますか。
A求人原稿に絞るなら、専任の担当がいなくても進められます。難所は道具の側ではなく、任せる仕事の範囲・必須3つと歓迎5つ・変更の範囲という3行を社内で決めることのほうで、これは合意の問題です。片手間で3か月かけるより、外の目を入れて数週間で決めてしまうほうが、結果的に早く形になります。まずは直近の1本を6工程に分け、85分の内訳を測るところから始めてみてください。
まとめ
- 求人原稿1本の目安は85分。内訳は①15分・②20分・③15分・④12分・⑤15分・⑥8分で、重い②③⑤の3工程だけで50分を占めます。
- 短くなるのは②③⑤⑥の4工程で58分が13分へ、短くならない①④は27分が22分へ。1本あたり50分、月6本なら8.5時間が3.5時間という規模感です。
- 令和6年4月1日から、従事すべき業務の変更の範囲・就業の場所の変更の範囲・有期労働契約を更新する場合の基準に関する事項の3つが、募集等の際に明示すべき事項として追加されています。ここは人が確認する工程です。
- 厚生労働省の一般職業紹介状況(令和8年5月分)では、正社員有効求人倍率は0.99倍。原稿が読まれるかどうかが効きやすい局面のため、募集開始の2週間の遅れは応募機会の取りこぼしに直結します。
- 止まる場所は4つ。明示事項の未決定、実態より良く書いた原稿、応募者情報の入力範囲、原稿の散在です。この4点を先に決めておくかどうかで、立ち上がりの速さが変わります。
公開日:2026年8月
読んで終わりにしないために
「自社の場合は、どうすれば?」
その答えを、30分で持ち帰る。
記事で分かるのは、一般論まで。現役の生成AI伴走顧問が、貴社の業務に当てはめて“次の一手”だけを一緒に整理します。
この30分で持ち帰れるもの
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自社業務に当てはめたAI活用マップ
- 02
投資対効果(ROI)のシミュレーション
- 03
いまの悩み・疑問への、その場の個別回答