Blog AI顧問・伴走支援

GeminiとChatGPT併用は結局ムダ?自社が月6時間減らす実態

公開 2026.08.11 ・ 最終更新 2026.08.17 ・ 読了目安 約15分

GeminiとChatGPTを両方契約したまま、気づけば半年以上が過ぎている会社は珍しくありません。どちらも便利で、どちらにも解約の決め手がない。だから2本とも残り続けている、というのが正直なところだと思います。「両方に払っているのに、結局どっちを開けばいいのか毎回迷う」——併用が長引いている現場では、この一言が定番の悩みになります。

この記事では、GeminiとChatGPTの併用がムダになるのか意味があるのかを、ツールの優劣ではなく「費用・情報管理・定着」という3本の軸で整理します。

30-SECOND SUMMARY忙しい方へ|この記事の結論
  1. 併用そのものはムダではなく、2本あるのに置き場所が決まっていない30日間がムダになる
  2. 費用はGoogle Workspaceの800円・1,600円・2,500円と、ChatGPT Plusの月額20ドル(およそ3,000円規模)の重なり方で見る
  3. 削除設定にしてもChatGPTは最大30日間、Geminiは最大72時間の保持があり、2本持つとルールも2種類になる

併用したままの30日間で、静かに増えているもの

先に結論を書きます。GeminiとChatGPTの併用そのものは、ムダではありません。ムダになるのは「2本持っているのに、どちらを開くかが決まっていない状態」を30日、90日と続けることです。契約が2本あること自体より、置き場所が決まっていないことのほうが、金額でも時間でもはるかに大きなロスを生みます。1本あたり月額1,600円前後の話をしているつもりが、実際には1人あたり月6時間前後の迷いと探し物を買っている、という状態になりがちです。

契約が2本になった時点で、月額は足し算では終わらない

2本契約したときのコストは、月額の足し算だけで見てしまいがちですが、実際に増えるのは金額だけではありません。契約が1本から2本になると、支払管理が2件になり、利用者リストが2つになり、退職者が出たときの停止作業も2回発生します。10人の会社なら最大20アカウント、20人なら最大40アカウントを2系統で追いかけることになり、月末の確認作業は1件5分でも、20件で100分に膨らみます。

さらに厄介なのが、2本のうち片方が「誰も使っていないのに毎月請求だけ届く」状態になることです。1人あたり月額3,000円規模のプランを5人分放置すれば、1年で18万円前後が動きます。金額としては小さく見えても、決裁のときに説明できない支出が2系統ある、という状態は、次のAI投資を止める要因になります。1本目の判断が説明できないと、2本目の稟議は通りません。

3日前の下書きが「どっちに入れたか」で探せなくなる

併用している会社で、金額より大きいのがこの時間です。3日前に作った提案文の下書きを探すのに、まずGeminiの履歴を1分スクロールし、見つからないのでChatGPTの履歴をさらに2分たどる。1回3分でも、1人が1日2回やれば1日6分、20日で120分、つまり月2時間が「どちらに入れたか」の確認だけで消えていきます。これが5人いれば、会社全体では月10時間規模の話になります。

この時間の厄介なところは、誰の目にも残らないことです。1回3分は、報告にも日報にも上がりません。1年続けても「なんとなく忙しい」で終わり、原因が併用の散らばりにあると気づかれないまま次の1年が始まります。ムダかどうかを判断するなら、月額3,000円規模の差ではなく、この見えない月2時間の側を先に数えるべきだと考えています。

分担を決めていない併用は、片方が休眠契約になりやすい

2本を並べたまま「好きなほうを使っていい」と伝えると、現場は数週間のうちに自然と1本へ寄っていきます。ここまでは悪くありません。問題は、寄った先が部署ごとにバラバラになることです。営業3人はChatGPT、総務2人はGemini、経理1人はどちらも開かない、という分かれ方が起きると、社内に共通の言葉が生まれません。1つの指示文を共有しても、相手の入口が違えば再現しないからです。

結果として、契約は2本のまま、実際に価値が出ているのは1本、質問を受ける情報システム担当は2系統ぶんの面倒を見る、という形に落ち着きます。BoostXが生成AI伴走顧問として中小企業のAI導入を支援するなかで実感しているのは、併用がムダになるかどうかを決めるのはツールの性能差ではなく、社内で入口を1本に決めきれているかどうかだ、ということです。日々の伴走の考え方はAI伴走顧問のページでも整理しています。

併用のままで成立する会社と、1本に寄せた方が早い会社

GeminiとChatGPTの併用を続けて成立する状態と、一本に寄せた方が早い状態を費用・置き場所・情報管理・定着・引き継ぎの5点で並べた比較表
併用を続ける/一本に寄せるの分かれ目を、費用・置き場所・情報管理・定着・引き継ぎの5点で並べたもの

併用を続けるか、1本に寄せるか。ここは会社の規模と、入口の数で決まります。総務省の令和7年版 情報通信白書によれば、生成AIを「活用・利用する方針を策定している」と回答した日本企業は49.7%で、中国・米国・ドイツの約9割とは開きがあります。これは導入率ではなく、あくまで方針を決めている割合です。裏を返せば、日本の会社の半数近くは「2本契約しているが方針は白紙」という状態になり得るということでもあります。

併用のままで成立するのは、入口が部署ごとに分かれている会社

併用が機能している会社には共通点があります。GoogleドキュメントやGmailで1日の大半が終わる総務・管理部門が10人、資料や台本を外部向けに書く企画部門が5人、というように、使う道具と成果物が部署単位で最初から分かれているケースです。この形なら、片方に寄せるほうがむしろ非効率になります。2本あることに意味があり、誰がどちらを開くかが説明できるからです。

もう1つの条件は、管理する人が1人いることです。契約2本、アカウント30件、退職時の停止3日以内、というルールを1人が握っていれば、併用は運用として成立します。逆にこの担当が不在のまま2本を持つと、翌年の更新月に「これ誰が使ってましたか」から始まる棚卸しが発生します。1年に1回、丸2日かけて調べ直すくらいなら、最初から1本に寄せたほうが早い、という判断になります。

1本に寄せた方が早いのは、10人前後で全員が同じ相談をしている会社

一方、5人から20人規模で、全員が「文章を整える」「議事メモをまとめる」「メールの下書きを作る」という似た作業をしている会社は、1本に寄せたほうが確実に早くなります。入口が1本なら、うまくいった指示文を1つ共有するだけで、翌日には10人が同じ結果を出せます。入口が2本あると、同じ指示文を2種類メンテナンスすることになり、更新のたびに2倍の手間がかかります。

1本に寄せる判断は「安いほうを残す」ではありません。全員が毎日開くツールの隣にあるほうを残す、が基本です。1日8時間のうち6時間をGoogleドキュメントとスプレッドシートで過ごしているなら、その中で完結する側に寄せたほうが、1回あたり15秒の切り替えが消えます。1日20回の切り替えなら1日5分、20日で100分。ここでも月2時間前後が戻ってきます。

分かれ目は月額の重さではなく、置き場所が1つに決まっているか

2本で月額4,600円、1本なら1,600円。この差額3,000円を1年で36,000円と計算して悩みがちですが、判断の中心はそこではありません。1本に寄せた会社が得ているのは金額ではなく、「迷わない」という状態です。迷いが消えると、質問が減り、指示文が共有され、3ヶ月目から使う人数が増えていきます。併用を続ける会社は、この立ち上がりの3ヶ月を毎回やり直すことになります。

なお、社内でどのAIを使うかという話と、AI検索で自社がどう見つけられるかという話は、まったく別のテーマです。後者に関心がある場合はAI検索最適化の側で整理しているので、社内の道具選びと混ぜずに分けて考えることをおすすめします。1つの会議で2つのテーマを同時に扱うと、どちらも結論が出ません。

For Executives · 毎月限定5社

「AI、何から始めるか」を、
御社の事業に当てはめた戦略提案書

業界事例・ROI試算・3ヶ月導入ロードマップを含む全15章から、御社が今いちばん知りたい5章を選んで編集。代表 吉元が監修して3〜5営業日でPDFお届け。完全無料。

経営者・役員・部門長・AI推進ご担当者の方限定。御社の事業に当てはめた個別作成のため、立場が判断できない方への配信はお断りしております。

費用・情報管理・定着の3本で見た、実際の差

ここからは、判断に必要な数字を具体的に置いていきます。感覚で「なんとなく高い」と言っている間は、社内の合意は取れません。月額が何円で、どこまでが重複していて、削除設定にしたあと何時間ログが残るのか。この3本を並べたときに、はじめて「併用を続ける」「1本に寄せる」の議論が5分で終わるようになります。

費用:Google Workspaceに含まれる分と、別契約で足している分

まず土台の金額です。Google Workspaceの料金ページによれば、1ユーザーあたりの月額(税別)はBusiness Starterが800円、Business Standardが1,600円、Business Plusが2,500円です。そしてBusiness Standard以上では、Gemini関連の機能が追加費用なしで含まれています。つまり、すでにBusiness Standardを10人分契約している会社は、月16,000円のなかにその分を含んで払っている状態です。

一方でChatGPTは、OpenAIの料金ページによればPlusが月額20ドル、日本円ではおよそ3,000円規模になります。5人が使えば月15,000円前後、1年で18万円前後です。ここで見るべきは合計額ではなく、重なっている部分です。Business Standardを契約済みの会社が、同じ「文章の下書き」のためにもう3,000円を足しているなら、その3,000円は追加機能ではなく重複の可能性があります。

この重複は、1人分で見ると月3,000円と小さいので放置されがちです。しかし10人分なら月30,000円、1年で36万円になります。36万円あれば、社内の仕組み化に踏み込めます。金額の大小より、「その支出が何を買っているか説明できるか」で見てください。説明できない2本目は、たいてい12ヶ月後も同じ状態のまま残ります。料金は改定されるため、判断の直前に必ず公式ページで最新の金額を確認してください。

情報管理:削除設定にしても、ログはその日のうちにゼロにならない

併用の議論でいちばん見落とされるのがここです。学習に使わせない設定にしたから安心、と考えている会社は少なくありませんが、設定と保持は別の話です。ChatGPTはオプトアウトしたあとも、ログが最大30日間保持される仕組みがあります。Geminiも履歴をオフにしたあとに、最大72時間の短期保持があります。どちらも「削除設定にすれば即座にゼロ」ではない、という前提で考える必要があります。

この前提が2本ぶんあるのが併用です。片方は30日、もう片方は72時間。社内で説明するとき、2種類の期間を正確に伝えられる担当が何人いるでしょうか。1本に寄せれば、覚えるべき期間は1つで済みます。ルールが1つになると、新入社員への説明も5分で終わります。2本あると、同じ説明に15分かかり、しかも半分は誤解されたまま現場に降ります。

議論の途中で必ず出てくるのが「API版にすれば安心ですよね」という論点ですが、API版にすれば安心、は思考停止です。私は、中小企業のデータ流出リスクの9割は人的ミスから生まれると考えています。契約形態を1本変えたところで、顧客名の入った表をそのまま貼る人がいれば、リスクは1ミリも下がりません。守るべきは契約の種類ではなく、「何を入れないか」を全員が5秒で判断できる状態です。この設計は業務自動化ツール開発の考え方とも地続きで、ルールを人の記憶ではなく仕組みの側に置くのが基本になります。

定着:入口が2つあると、社内の質問が2系統に分かれる

3本目の軸が定着です。導入して90日たっても使う人が3人から増えない、という状態はよく起きます。原因の1つが入口の数です。入口が2つあると、社内の質問も2系統に分かれます。「Geminiでうまくいかない」「ChatGPTだと答えが違う」——この2種類の質問に、情報システム兼務の担当者が1人で答え続けることになり、1件15分の対応が1日3件で45分、20日で15時間になります。

1本に寄せると、この質問が1系統に集まります。集まると、同じ質問が3回来た時点で「これは全員に配る内容だ」と気づけます。3回目で1本のメモにまとめて共有すれば、4人目以降の質問は発生しません。定着とは、この「3回目でまとめる」が回り始めることであって、便利なツールを2本並べることではありません。入口が2本あると、3回目に気づくタイミングが2倍遅れます。

1人あたり月6時間前後、というのはこの積み上がりの目安です。探し物に月2時間、切り替えに月2時間、質問と再確認に月2時間。AIの入口を1本に絞って定着させた場合に、1人あたりで見込める時間の目安として、この規模を置いています。断定できる数字ではありませんが、30日ぶんの動きを分解していくと、この程度のレンジに収まることが多い、という感覚値です。

自社だけで決めようとすると止まる3つの壁

ここまで読むと「では自社で決めればいい」と思われるかもしれません。ところが、この判断を社内だけで進めようとすると、次の3ヶ所で止まりやすくなります。止まる場所はある程度決まっているので、先に知っておくだけでも回避しやすくなります。3つとも、ツールの知識ではなく、社内の見え方と決め方の問題です。

壁1:契約している人と、実際に触っている人が違う

1つ目の壁は、稼働の実態が誰にも見えていないことです。契約したのは3年前の総務担当、実際に毎日開いているのは営業の2人、料金を払っているのは経理、この判断をしようとしているのは社長。4者の情報がつながっていないので、「どちらを残すか」の会議が、事実ではなく印象で進みます。印象で決めた結論は、2ヶ月後に現場が元に戻すので、また同じ会議をやることになります。

ここで必要なのは、直近30日間で誰が何回開いたか、という素朴な事実です。10人の会社なら、10行の表を1枚作るだけで議論が変わります。ところがこの1枚を作る担当が決まっていないために、3ヶ月間ずっと「今度調べておきます」で止まる。判断が止まるのは道具の知識が足りないからではなく、この1枚がないからです。

壁2:「API版にすれば安心」で議論が止まってしまう

2つ目の壁は、情報管理の話が技術論に流れることです。API版、専用テナント、オンプレミス。こうした言葉が会議に出てくると、話は一気に難しくなり、結論が3ヶ月先送りになります。その3ヶ月のあいだも、契約は2本のまま毎月請求され、現場は今日も両方を開いています。先送りは無料ではなく、月額ぶんだけ確実に課金されます。

先ほども書いたとおり、契約形態を変えても人的ミスは減りません。優先順位としては、まず「入力してはいけないもの」を5行で定義し、次に入口を1本に決め、そのあとで必要なら契約形態を検討する、という順番が現実的です。順番を逆にすると、5行のルールが1年後もできあがらないまま、契約の議論だけが2周します。

壁3:決めた後の、社内への伝え方まで含めて設計できない

3つ目の壁が、いちばん多いつまずきです。「Geminiに1本化します」と1通のメールを流して終わりにすると、3週間ほどで元の状態に戻りがちです。人は、便利だった道具を納得なしには手放しません。必要なのは、なぜ1本にするのか、これまでChatGPTでやっていた3つの作業をどう置き換えるのか、困ったときは誰に何分以内に聞けるのか、を同時に示すことです。ここまでを1枚にまとめて初めて、決定が運用になります。

私が支援する立場で見ていても、社内だけでこの1枚を作るのが難しいのは、当事者が「今の進め方」に慣れすぎているからです。第三者が30分ヒアリングするだけで、実は2本目がある背景が「3年前に個人で契約したものが残っているだけ」だと分かることもあります。戦略の整理から実装・定着まで一度に見てほしい場合は、生成AIコンサルティングのように、1社まるごとで設計する進め方が向いています。もっと踏み込んで社内に開発の土台ごと持ちたい場合はClaude Code構築サービスという選択肢もありますが、まずは入口を1本に決めるほうが先です。

ビフォーアフター:AIツールの持ち方がここまで変わる

BEFORE

両方に課金したまま迷い続ける1ヶ月

月初、経理から2件の請求データが上がってきます。1本目はGoogle Workspaceの10人分、2本目はChatGPT Plusの5人分。合計で月30,000円前後ですが、誰がどちらをどれだけ使っているかは誰も答えられません。第2週、営業担当が3日前の提案文を探して、2つの履歴を合わせて3分さまよいます。第3週、総務から「指示文を共有してほしい」と言われますが、相手の入口が違うため、同じ結果が出ません。第4週、情報システム兼務の担当者は、2系統ぶんの質問対応に月15時間を使っています。そして月末、「来月こそ整理しよう」と言って、また30日が過ぎます。

AFTER

置き場所を決めたあとの1ヶ月

1本に寄せた翌月、まず請求が1系統になります。月初の確認は10行の表を5分見るだけです。第1週、うまくいった指示文を1つ共有すると、翌日から同じ形で使える人が5人、8人と増えていきます。第2週、探し物は1系統だけになったので、1回あたり3分が1分に縮みます。第3週、同じ質問が3回来た時点で1枚のメモにまとめ、4人目以降の質問がゼロになります。第4週、担当者の対応時間は月15時間規模から月5時間規模へ、というのが計算上の見込みです。全社ではなく1人あたりで見ても、月6時間前後を目安に手元の時間が戻ってくる、というのがこの変化の大きさです。

違いを生んでいるのはツールではなく運用設計

BeforeとAfterで、道具の性能は1ミリも変わっていません。変わったのは、置き場所を1つに決めたこと、入力してはいけないものを5行で決めたこと、質問が3回来たらまとめると決めたこと。この3つだけです。逆に言えば、この3つを決めないまま2本目を足しても、月額が3,000円増えるだけで、時間は1分も戻りません。Before寄りだと感じた方は、次のセクションで相談の入口を案内します。

よくある質問

QGeminiとChatGPTを両方契約すると、月額はどのくらいになりますか。

AGoogle Workspaceは1ユーザーあたり月額(税別)でBusiness Starterが800円、Business Standardが1,600円、Business Plusが2,500円で、Business Standard以上ではGemini関連機能が追加費用なしで含まれます。ChatGPT Plusは月額20ドル、日本円でおよそ3,000円規模です。10人でBusiness Standardを契約し、うち5人がPlusを併用すると、月30,000円前後になります。料金は改定されるため、判断の直前に公式ページで最新額の確認をおすすめします。

Q1本に寄せるなら、どちらを残すのが無難ですか。

A安いほうではなく、全員が1日6時間以上開いている道具の隣にあるほうを残す、が現実的な基準です。文書と表計算とメールが仕事の中心で、すでにBusiness Standard以上を契約しているなら、追加費用なしで含まれている側に寄せると重複が消えます。判断の前に、直近30日間で誰が何回開いたかを10行の表にするだけで、印象ではなく事実で決められるようになります。

Q履歴をオフにすれば、入力した内容はすぐに消えますか。

A即座にゼロにはなりません。ChatGPTはオプトアウトしたあともログが最大30日間保持され、Geminiは履歴をオフにしたあとも最大72時間の短期保持があります。設定と保持は別の話だという前提で、そもそも入力しないものを5行で決めておくほうが確実です。2本併用していると、30日と72時間の2種類を全員に正しく伝える必要が出てきます。

Q1本に寄せると、できなくなることはありませんか。

A部署ごとに成果物がはっきり分かれている会社では、2本あることに意味があります。総務10人と企画5人で扱うものが違うなら、併用のままのほうが早いこともあります。逆に5人から20人規模で全員が似た作業をしているなら、1本に寄せるほうが指示文の共有が効き、3ヶ月目からの伸び方が変わります。人数と作業の重なり具合で判断してください。

Q決めた後、社内に浸透するまでどのくらいかかりますか。

A1通のメールで通知して終わりにすると、3週間ほどで元に戻ることが珍しくありません。なぜ1本にするのか、これまで別の道具でやっていた3つの作業をどう置き換えるのか、困ったら誰に何分以内に聞けるのか。この3点を1枚にまとめて共有できていれば、30日から90日で日常の形が変わっていきます。目安として、最初の3ヶ月は毎週1回の振り返りを置くと定着が早くなります。

まとめ

  • 併用そのものはムダではなく、2本あるのに置き場所が決まっていない30日間がムダになる
  • 費用はGoogle Workspaceの800円・1,600円・2,500円と、ChatGPT Plusの月額20ドル(およそ3,000円規模)の重なり方で見る
  • 削除設定にしてもChatGPTは最大30日間、Geminiは最大72時間の保持があり、2本持つとルールも2種類になる
  • 自社だけで進めると、稼働が見えない・技術論で止まる・伝え方まで設計できない、の3つの壁で止まりやすい
  • 入口を1本に絞って定着させると、1人あたり月6時間前後を目安に手元の時間が戻ってくる

監修者|生成AIの導入から定着まで伴走する専門家が確認しています

吉元大輝(よしもとひろき)

株式会社BoostX 代表取締役社長

中小企業の生成AI導入を支援する「生成AI伴走顧問」サービスを提供。業務可視化から定着支援まで、一気通貫で企業のAI活用を推進している。

公開日:2026年8月

この記事をシェア

読んで終わりにしないために

「自社の場合は、どうすれば?」
その答えを、30分で持ち帰る。

記事で分かるのは、一般論まで。現役の生成AI伴走顧問が、貴社の業務に当てはめて“次の一手”だけを一緒に整理します。

この30分で持ち帰れるもの

  1. 01

    自社業務に当てはめたAI活用マップ

  2. 02

    投資対効果(ROI)のシミュレーション

  3. 03

    いまの悩み・疑問への、その場の個別回答